パッシブラジエーター
パッシブラジエーターとは、磁気回路やボイスコイルを持たない「駆動されない振動板」をスピーカーに搭載し、ウーファーの背圧で共振させて低音を増強する方式・部品のことです。ドロンコーンとも呼ばれます。
仕組み
密閉箱の中でウーファーが動くと、箱内部の空気が押し引きされます。パッシブラジエーターはこの空気の動きを受けて共振し、バスレフポートと同じように低音域を補強します。ポートのような風切り音(ポートノイズ)が出ず、小型の箱でも低音を伸ばしやすいのが利点です。
バスレフとの違い
- バスレフ型:箱に開けたポート(ダクト)の空気を共振させる。構造が簡単でコストが低い
- パッシブラジエーター型:振動板で共振させる。設置場所の自由度が高く、小型機や密閉的な外観の機種に採用される
採用例としては、往年のKEFやCelestion、現代では小型ワイヤレススピーカーまで幅広く使われています。
査定での見方
パッシブラジエーター搭載機の査定では、駆動ユニットと同様にラジエーター側のエッジ劣化や振動板の凹みも確認します。駆動されない振動板とはいえ、劣化すれば設計どおりの低音が出なくなるためです。関連用語:バスレフ/エッジ軟化/密閉型スピーカー。

