オーディオ辞典【て】
D/Aコンバーターでぃーえーこんばーたー
digital to analog converterデジタル電気信号をアナログ電気信号に変換する電子回路です。DAC(ダック)とも呼ばれます。CDプレーヤーなどのデジタル機器から出力された信号は、アンプからスピーカーに信号が送られる前のどこかの段階でアナログ信号に変換されています。マニアの方でなければ、それはプレーヤーやアンプの中のDACで行われています。ただデジタル機器の中でDA変換を行うと、回路から発生したノイズが混入することから、独立した機器としてのDACが用いられます。ここに来てハイレゾやネットワークオーディオの普及で、単体のDACが注目を浴び、多くの普及機が登場しています。パソコンをプレーヤーとして使う場合には、USB DACといった便利な機器も出ています。
DATでぃーえーてぃー/だっと
digital audio tape音声をデジタルで記録し、再生の際はD/A変換するテープレコーダーまたはそのテープのことです。現在ではデジタル音声データとして標準化された規格のことを指します。カセットテープのような表裏両面収録はできず、片面のみの収録機能を持っています。カセットテープのように一般利用にはあまり普及しませんでしたが、高音質を求める業務用、プロ用として利用されていました。程なくしてMDが出てくると、その手軽さや価格から、主流はMDに移りました。最後まで音楽用DATテープを生産していたソニーが、2015年に製造を終了したので、今は在庫限りとなっているようです。
DSPでぃーえすぴー
digital signal processorデジタル信号処理に特化したマイクロプロセッサです。マルチメディア用としては、特定の演算処理を高速に行える機能を生かして、音声などのアナログ信号から変換されたデジタル信号の処理を行っています。AVアンプなどは、使っているDSPの能力を、製品の特徴として謳っていることもあります。
デコーダーでこーだー
decoderデコーダー(decoder)とは、エンコード(符号化)されたデジタル信号を、元のアナログ音声や規定の形式へ復元する装置・回路・ソフトウェアのことです。オーディオでは、圧縮音源やサラウンド音声を正しく再生するために欠かせない役割を担います。
デコーダーの役割と仕組み
音楽や映像の音声は、伝送・記録を効率化するために符号化(エンコード)されています。デコーダーはこの符号を解き、スピーカーで鳴らせる信号へ戻します。CDプレーヤー・AVアンプ・ネットワークプレーヤーなどに内蔵されています。
オーディオでよく使われるデコーダー
- Dolby / DTS デコーダー:AVアンプでサラウンド音声を復元
- MP3 / AAC / FLAC デコーダー:圧縮音源を再生
- DAC(D/Aコンバーター):デジタルをアナログへ変換する広義のデコード
デジタルアンプでじたるあんぷ
digital amplifierデジタルアンプとは、信号を0と1のデジタルデータとして扱い、そのパルス信号のまま増幅させるアンプのことで、デジタルアンプがスピーカーに送る際にはアナログ信号に変換しています。
対してアナログアンプでは音声信号をアナログ波のまま増幅させてスピーカーから出力させます。
各社からデジタルアンプが出ていますが、共通することは、出力段にD級アンプを使用していることです。
アナログアンプに比べ、電力効率が非常に高いため発熱が少なく、消費電力が少ないことが特長です。
ミニコンポやカーオーディオ、携帯音楽プレーヤーなどのアンプや、多チャンネルを扱うAVアンプにも使われます。
デジタルオーディオでじたるおーでぃお
digital audioデジタルオーディオとは、音の波形を数値データとして記録・伝送・再生する方式のことです。CDや音楽配信、ハイレゾ音源など、現在の音楽再生の中心となっています。
仕組み(サンプリングと量子化)
連続したアナログ波形を、一定間隔で区切って数値化します。1秒間に区切る回数がサンプリング周波数(kHz)、数値の細かさがビット深度(bit)です。どちらも数値が大きいほど原音に忠実になります。
代表的な規格
- CD:16bit/44.1kHz
- ハイレゾ:24bit/96kHz以上など
- DSD:SACDに使われる方式
アナログとの関係
デジタルデータは、再生時にデコーダーやDAC(D/Aコンバーター)でアナログ信号へ戻してからスピーカーで鳴らします。この変換の質も音を左右します。関連用語:デコーダー/SACD/可逆圧縮方式。

