オーディオ辞典【S】
SACDえすえーしーでぃー
super audio CDSACD(スーパーオーディオCD)とは、通常のCDを上回る情報量で音を記録した高音質ディスク規格のことです。DSDという方式を用い、より繊細でなめらかな再生を目指しています。
CDとの違い
CDが16bit/44.1kHzのPCM方式なのに対し、SACDはDSD方式で非常に高い周波数まで記録します。可聴帯域外までなめらかに表現でき、空気感や余韻の再現に優れるとされます。専用のSACDプレーヤーが必要です。
ハイブリッドディスク
- ハイブリッドSACD:SACD層とCD層の二層構造。通常のCDプレーヤーでも再生できる
- シングルレイヤー:SACD層のみ。対応機が必須
再生に必要なもの
SACD層を聴くにはSACD対応プレーヤーが必要です。マルチチャンネル収録の盤もあり、その場合は対応アンプ・スピーカー構成で本領を発揮します。名盤や廃盤タイトルは中古で人気があります。関連用語:デジタルオーディオ/可逆圧縮方式/デコーダー。
S/N比えすえぬひ
signal to noise ratioS(シグナル、信号)とN(ノイズ、雑音)の比率のことです。音響機器で、元の信号に対して、信号を入・出力されたことによって混入する雑音の比率dBという単位で表したものです。数値が大きいほど雑音が少ないことを表しますが、計測方法や状況などの条件が一緒とは限らず、一つの目安だといわれています。
S/PDIFえすぴーあいでぃーえふ
Sony Philips Digital InterFaceSONYとPhilipsが協同で策定した映像・音響機器などで音声信号をデジタル転送するための規格。
音質の劣化がなく、1本のケーブルで5.1ch以上を鳴らす音声データを送れる事が可能なため、ホームシアターシステムなどに最適とされている。
SBCえすびーしー
sub band codecBluetoothのプロファイルであるA2DPの標準コーデックです。アナログ信号をデジタル符号化するための技術で、おもにオーディオ信号の符号化に利用されます。複数のフィルターを使って、入力信号を複数の周波数帯に分解し、それぞれのサブバンドの信号について別個に量子化と符号化を行いますが、人間の聴覚心理学上の特性を利用し、帯域ごとのビット配分を決めるという手法が取られるのが特徴です。
サランネットさらんねっと
saran netサランネットとは、スピーカーの前面を覆う保護用のネット(グリル布)のことです。サラン繊維で作られたものが多く、振動板をホコリや衝撃から守りながら、音をできるだけ妨げないよう工夫されています。
役割と着脱
コーンやツイーターは繊細で、指で触れると破れることがあります。サランネットはこれを保護します。音質を最優先する場合は外して聴く人もいますが、ユニット保護のため通常は装着して使います。
状態と査定
- 破れ・たるみ・変色・ヤニ汚れは見た目の評価に影響
- フレームのツメ折れや、そもそもの欠品も確認ポイント
- 張り替えで見た目を回復できる場合もある
お手入れ
ホコリは掃除機を弱くかけるか、粘着ローラーを軽く当てて取ります。強くこするとネットが伸びるため注意します。関連用語:エンクロージャー/コーンスピーカー。
スーパーツィーターすーぱーつぃーたー
super tweeter超高音域の再生を目的とした専用スピーカーのことです。
製品によりますが、およそ10kHz~200kHz程度までの帯域を再生できます。
スピーカーシステムにおいて、高音域はツィーターが受け持ちますが、20kHz以上の超高音域を再生するスピーカーをスーパーツィーターと呼んで区別しています。
いわゆるハイレゾ音源の普及や、超高音域がカットされていないレコードの見直しに伴って、これらに含まれる超高音域を再生できるスーパーツィーターがクローズアップされてきているのでしょう。
スイッチング歪みすいっちんぐひずみ
switching distortionスイッチング歪みとは、プッシュプル方式のアンプで、2つの増幅素子が受け持ちを切り替わる瞬間に生じる歪みのことです。クロスオーバー歪みとも呼ばれます。
発生の仕組み
プッシュプル方式では、信号の正の半分と負の半分を別々の素子が担当します。その受け渡しの瞬間、素子の立ち上がり特性のズレでつなぎ目に小さな段差(歪み)が生まれます。とくに小音量時に目立ちやすいのが特徴です。
対策(動作級による違い)
- A級動作:常時両素子に電流を流し、切り替え自体をなくす(発熱大・低効率)
- AB級動作:小音量ではA級的に動作させ、歪みを実用上問題ないレベルへ
- バイアス調整の狂いは歪み増加の原因(経年機は点検ポイント)
聴感への影響
スタビライザーすたびらいざー
stabilizerオーディオ機器や、CD、レコードの上に置き、重さを利用して振動を抑える装置のことです。
出回っている製品の多くはレコードスタビライザーで、その効果はレコード溝から針が音を拾い上げる時の振動を整え、余分な音をできる限り消すことにあります。
自分好みの音質に微調整するため、複数のウエイトを組み合わせることによって重量が変えられる製品もあります。
ストロボスコープすとろぼすこーぷ
stroboscopeオーディオにおいては、レコードプレイヤーの回転速度を測定するための装置のことをいいます。
サイドに縞模様のパターンがつけられているターンテーブルか、パターンがつけられた円盤をターンテーブルに置き、回転させます。
そこを蛍光灯の明かりで照らして、パターンがストロボ効果によって静止して見えれば、正しい回転速度で回転していることがわかるという仕組みです。
一瞬だけ点灯する光源を一定間隔で繰り返し発光させ、回転しているものを可視化させるシステムを応用したものです。
セミオープン型ヘッドホンせみおーぷんがたへっどほん
Semi-opening type headphonesセミオープン(半密閉)型は、ヘッドホンの音を増幅するハウジング部分に小さな穴が開いているタイプのものをいいます。
ハウジングの穴は、超低音を増幅するとともに、低音のこもりや高音の共鳴を防ぐ役割を果たしています。
また、適度な遮音性も持っています。
ヘッドホンは構造によって様々な種類があり、他にはオープン(開放)型やクローズ(密閉)型、フルオープン(全開放)型などがあります。
クローズ型は、ハウジングに穴がないものをいい、重低音の再現に有利なほか、遮音性に優れています。
オープン型はハウジングに穴が開いていて、音場が広く音の抜けがよいといった特徴があります。
その代わりに重低音を出すために大きなドライバーが必要になり、その分高価格帯の製品が多いようです。

