オーディオ辞典【M】

MM型えむえむがた

moving magnet pickup

MM(ムービングマグネット)型カートリッジは、振動系に小型磁石を取り付け、固定コイルとの相対運動で発電する方式のレコード針です。出力電圧は2-5mVと比較的高く、フォノイコライザーの増幅率が小さくて済む扱いやすさが特徴。

Shure V15 Type V・Audio-Technica VM 等が代表機種。MCに比べて針交換が可能(針スタイラスのみ交換できる)な利点があります。MM型は1000-2000時間で針交換が目安。

関連用語:MC型 / カートリッジ / フォノイコライザー

MC型えむしーがた

moving coil pickup

MC(ムービングコイル)型カートリッジは、振動系に微小コイルを取り付け、固定磁石内で発電する方式のレコード針です。出力電圧は0.2-0.5mVと微小で、繊細な音質と高い分解能が特徴。

Ortofon SPU・光悦・Audio-Technica AT-OC9 等が代表機種。出力が小さいためMCトランスまたはヘッドアンプ(昇圧アンプ)が必要。MM型と異なり針単体の交換は不可で、本体ごと交換(または針交換修理)が必要です。

関連用語:MM型 / カートリッジ / フォノイコライザー

MDえむでぃー

minidisc

デジタル式の光学ディスク記録方式および媒体です。ソニーが1992年にカセットテープに変わる製品として発表されました。直径64mmのディスクがカートリッジに封入された構造になっています。MDは、録音後に編集できたりと便利な面もありましたが、データを圧縮処理するため、CDと比べて音質や情報量が劣るとされました。2011年頃には各社がプレーヤーなどの製造から撤退して現在に至っています。

MDFえむでぃーえふ

medium density fiberboard

木質繊維を原料とする成型板ファイバーボードの一種で、中密度繊維板を略した呼称です。木材を粉状にまで粉砕し、接着剤を混ぜて圧縮成形します。家具類や建材に多く使われますが、オーディオではスピーカーのエンクロージャーに使われます。軽くて加工がしやすく、木材のような反りや乾燥割れがないなどの特徴があります。

MP3えむぴーすりー

MPEG-1 Audio Layer-3

音声データをデジタル技術で圧縮してつくられる音声ファイルフォーマット、あるいはその圧縮技術の規格を指します。映像圧縮規格であるMPEG-1の、オーディオ規格として開発されました。非可逆圧縮です。音楽をCDなどからパソコンのハードディスクドライブに取り込むのに便利で、広く普及しました。しかし、現在はMP3より高音質で高圧縮な規格であるAAC、WMA、可逆圧縮のFLAC、ALACなどが開発され、ハイレゾが楽しめる規格として広まりつつあることからMP3の利用は減っています。

MPEGえむぺぐ

moving picture experts group

動画や音声を圧縮する規格です。ISO標準化機構の「ビデオとオーディオに対して符号を付与する基準」を策定するワーキンググループの名称で、このグループにより標準化された規格をMPEGと呼びます。動画のコマ間の差分を記録するデータ圧縮方式を採用しています。ビデオCDなどに使われるMPEG-1、高い通信速度で高画質なため、DVDや放送メディアに使用されるMPEG-2、通信速度の低い回線を使った低画質、高圧縮率の映像配信を目的とし、ネットワーク配信や携帯端末向けのMPEG-4などがあります。

防磁型スピーカーぼうじがたすぴーかー

magnet protecting loudspeaker

防磁型スピーカーは、磁気漏れを最小化する設計のスピーカーで、ブラウン管テレビ・モニター隣接設置に対応します。キャンセリングマグネット方式・磁気シールドキャップ方式が主流。

液晶/有機ELテレビ・PCモニターでは磁気影響を受けないため、現代では用途が限定的。AV用センタースピーカーや一部 PC スピーカーで継続採用。