オーディオ辞典【ひらがな】
Bluetoothぶるーとぅーす
Bluetoothデジタル機器用の近距離無線通信規格の一つです。半径数メートルから100メートル程度の距離のBluetooth搭載機器間で、電波を使い簡易な情報のやりとりを行うのに使用されます。2.4GHz帯を使用して、PC等のマウスやキーボードとの接続をはじめ、携帯電話、スマホ、タブレットでの文字情報や音声情報、ヘッドセットなど比較的低速度のデジタル情報の無線通信を行う用途に採用されています。デジタルオーディオ分野での採用も多く、デジタルオーディオプレーヤーや、アンプ、スピーカーなどに採用され、配線フリーな自由度が重宝されています。Bluetooth接続には、同じプロファイルを持たないと接続できません。おもなプロファイルを上げると、HID(Human Interface Device Profile、マウス・キーボード用)、HSP(Headset Profile、通話用)、HFP(Hands-Free Profile、通話用)、A2DP(Advanced Audio Distribution Profile、音楽用)、AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile、音楽用)などがあります。
Blu-ray Discぶるーれいでぃすく
Blu-ray Disc新規格でつくられた第3世代光ディスクです。ディスクの大きさはCDやDVDと同じ12㎝ながら、青紫色レーザーで記録し単層で25GB、2層で50GBの記録容量を実現しています。これはDVDの約5倍にあたります。さらに大容量のディスクが規格化され、高画質な映像コンテンツが楽しめるようになりました。また、保護層が0.1mmと薄く、書き込み・読み出しエラーが少ないことです。BD規格はCD規格やDVD規格とは互換性がないが、現行のCDやDVDも使用できる製品として商品化が進められたため、多くのBlu-ray Disc対応機器でCDやDVDも扱うことができます。また、ファイルフォーマットはUDF 2.50以降を採用しており、DVD書込み時に必要なファイナライズ処理が不要であるという利点もあります。。
フルレンジスピーカーふるれんじすぴーかー
full-range loudspeaker一つのユニットで、低音域から高音域までを再生するよう設計されたスピーカーのことです。
これに対し、複数のユニットで構成される方式をマルチウェイと呼びます。
一つのユニットで構成されるスピーカーシステムなので、音の定位や音色にばらつきがないなどの特徴を持ちます。
また、マルチウェイで必要になるクロスオーバー周波数の設計などから解放されることが上げられます。
また、自作スピーカーの分野においては、長く人気を保っています。
しかし、マルチウェイに比べて、低音あるいは高音再生の限界が低くなってしまうという問題もあります。
フロア型ふろあがたすぴーかー
floor speekerフロアに台あるいは足を介して置かれるタイプのスピーカーです。
椅子に座って鑑賞されることを想定して、ユニットの配置などが設計されています。
かつてはスピーカーといえばこのタイプがほとんどでしたが、現在はトールボーイ型などに主流が移っています。しかし最高級機にはこのタイプが多く、大きなエンクロージャーを生かして様々なユニットを配置し、高級機にふさわしい音を奏でています。
大きさ、重量とも嵩むので、当然ながら設置にはそれらをクリアできる条件が必要となります。
ペアリングぺありんぐ
pairingBluetooth(ブルートゥース)規格の機器同士を接続することです。
例えばBluetooth対応のヘッドホンとオーディオプレーヤーやスマホを接続する際、ワイヤレスなので最初に機器同士の相互認証を行う必要があります。
それをペアリングといいます。基本的に一度この作業を行ってしまえば、それ以降は起動するだけで自動で接続が行われます。
平板スピーカーへいばんすぴーかー
flat board loudspeakerスピーカーの振動板が平板(平面)状をしているものをいいます。
平面スピーカーともいいます。
一般的なスピーカーは音源が一点となる点音源ですが、平板スピーカーは全面が駆動域で、平面波を発生させます。
特徴として、全帯域の音が出せること、薄いので形の自由度が高いことなどが上げられます。
また、放射波が互いに干渉しあわないので、クリアな音が再現されるといわれています。
ベルトドライブべるとどらいぶ
belt driveレコードプレーヤーのターンテーブルを回転させる方法の一つです。
モーターの回転を輪になったベルトで伝える方式がベルトドライブです。
ほとんどのベルトはゴム製で、良くも悪くも回転精度はこのベルトにかかっているといわれます。
ベルトではなく、アイドラーというゴムの円盤を押し当ててターンテーブルを回す方式はリムドライブといいます。
これに対して、モーターが直接ターンテーブルを回転させる方法をダイレクトドライブといいます。
ホーン型ほーんがたすぴーかー
horne type loudspeakerドーム型のユニットにラッパのようなホーン(horn)を取り付けたのがホーン型スピーカーです。
ホーンは音波を空中に能率よく放射するための仕組みで、金属や樹脂からつくられています。
音を出すのはドライバーの部分であって、ホーン自体は振動しません。中高音用スピーカーに多く用いられています。
理論的には低音用もつくれますが、あまり見かけないのは、ホーンが一般的とはいえない大きさになってしまうためです。
ボイスコイルぼいすこいる
voice coilスピーカーの振動板を駆動させるためのコイルです。
このコイルは磁石の中に納められていて、信号を流すとフレミングの法則によって力が発生し、振動板に動きを伝えることによって音が出ます。
ボイスコイルは振動する必要があるので、ダンパーを介してフレームに固定されています。
この方式はダイナミック型スピーカーのもので、コンデンサー型スピーカーは磁石を必要としていないので使われません。
また、リボン型スピーカーは、リボン型の振動板がコイルも兼ねているタイプです。
防磁型スピーカーぼうじがたすぴーかー
magnet protecting loudspeakerスピーカーユニットに使用している磁石の磁力が、外部の機器に影響を与えないようにカバーなどで保護しているスピーカーのことです。
AV用途でスピーカーとブラウン管テレビを並べて置く機会が増え、スピーカーの磁力がブラウン管に悪影響を与えるケースが出てきたので、防磁型スピーカーが求められるようになりました。
現在テレビは液晶かプラズマ型になっていますので、作動原理上は影響はありません。
ただ、防磁型でも完全に磁力をシャットアウトしているわけではないので、磁気を使うHDDや、PC、磁気処理されたカードなどは、スピーカーの近くには置かない方が無難でしょう。