オーディオ辞典【H】

HDMIえいちでぃーえむあい

high-definition multimedia interface

ディスプレイとパソコン、ゲーム機、オーディオ機器を接続する規格の一つです。2002年12月に策定され、デジタル映像・音声の入出力インターフェースとして使用されています。HDMIは非圧縮デジタル形式の音声と映像を伝送し、D/Aコンバーターなどが不要のため、音質、画質とも理論上は伝送中の劣化はないとされます。映像・音声・制御信号の伝送が一本のケーブルで行えるため、配線が簡略化できます。現在主流の接続規格となっており、機器の中にはHDMI端子しか持たない機種も出始めています。

 

ハイレゾはいれぞ

high-resolution audio

簡単にいうと、CDより高音質な規格のことです。

JEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会)の定義によれば、リニアPCM換算でサンプリング周波数、量子化ビット数の一方がCDスペック(44.1~48kHz, 16bit)を超えていればハイレゾリューションオーディオであると定めました。

また、日本オーディ協会は、そのような規格を再生する能力を保証する機器に、ハイレゾ推奨ロゴを付与しています。

ファイルフォーマットも指定していて、FLACやWAVなどのPCM音源の他に、DSDもハイレゾとして扱っています。

音楽配信サービスでも、ハイレゾフォーマットの配信が始まっており、ハイレゾ用機器の普及にともなって今後ますます進化していくことが期待されます。

ハウジングはうじんぐ

housing

装置などを包んで保護するケースのことです。

転じてヘッドホンのイヤーカップにあたる部分をハウジングと呼びます。

中にはドライバーが格納されていて、材質によって耐久性やデザインはもとより、音質を左右したりもする重要なパーツです。

材質にはプラスチックやメタル、チタン、高精度ステンレスなどが使われます。

ヒートシンクひーとしんく

heat sink

放熱や吸熱を目的とする装置です。

半導体素子の冷却や自動車のラジエターなどに用いられています。

オーディオ用としては、発熱量の多い大出力のパワーアンプなどに設置される。

伝熱特性の良いアルミニウム、鉄、銅などの金属が材料として用いられ、表面積が大きくなるよう剣山状や蛇腹状をしています。

さらに放熱量を増やしたい場合には、ファンを併用することもあります。

ホーン型ほーんがたすぴーかー

horne type loudspeaker

ドーム型のユニットにラッパのようなホーン(horn)を取り付けたのがホーン型スピーカーです。

ホーンは音波を空中に能率よく放射するための仕組みで、金属や樹脂からつくられています。

音を出すのはドライバーの部分であって、ホーン自体は振動しません。中高音用スピーカーに多く用いられています。

理論的には低音用もつくれますが、あまり見かけないのは、ホーンが一般的とはいえない大きさになってしまうためです。