オーディオ辞典【C】

カートリッジかーとりっじ

cartridge

カートリッジとは、レコードプレーヤーの先端に付き、溝の振動を電気信号に変換する部品のことです。針(スタイラス)・カンチレバー・発電機構が一体になった、音質を大きく左右する心臓部です。

MM型とMC型

  • MM(ムービングマグネット):出力が大きく、多くのアンプにそのまま接続できる。針交換が容易
  • MC(ムービングコイル):微細な信号まで繊細に拾うが出力が小さく、昇圧トランスや専用フォノイコライザーが必要

針先の形状

丸針・楕円針・シバタ針などがあり、溝の追従性や音の伸びが変わります。針は消耗品で、摩耗すると音質低下やレコードを傷める原因になります。

査定での扱い

名門ブランドのMC型や希少なヴィンテージカートリッジは中古でも需要があります。針先の摩耗・カンチレバーの曲がり・発電のバランスが評価ポイントです。関連用語:ピックアップフォノイコライザー

カナル型イヤホンかなるがたいやほん

canal-type earphone

イヤホンは、大きく分けてインイヤー型とカナル型があります。

インイヤー型は普及率が高く、ラジオなどに付属のイヤホンの多くはこのタイプです。

カナル型はインイヤー型に比べて、耳に深く入れて使用します。

カナルとは外耳道のこと(正確にはear canal)です。イヤチップが長くとられ、外耳道に耳栓のように入れて使用するため、外の音が侵入しにくく、小音量でも聞きやすい特徴があります。

よく聞こえるため、音量を絞ることができ、耳への負担が少ないとされています。

カラレーションかられーしょん

coloration

カラーレーション(coloration)とは、オーディオ機器が再生時に音へ加えてしまう「色付け」のことです。原音にはない響きや質感が乗る現象で、機器の個性を語るうえで欠かせない用語です。

主な原因

  • 筐体の共振:スピーカーの箱やシャーシが一緒に鳴る
  • 振動板の素材:紙・金属・樹脂それぞれ固有の響き
  • 回路や部品の特性:真空管の倍音、トランスの質感など

カラーレーションは悪か

ハイファイの理想は「原音忠実(カラーレーションが少ない)」ですが、実際には適度な色付けが魅力になることも多くあります。ヴィンテージ機の温かい響きや、ブランドごとの「音色」はカラーレーションの産物でもあり、好みで選ぶ楽しさの源泉です。

機器選びでの見方

モニター系は色付けの少なさを、音楽性重視の機器は心地よい色付けを志向する傾向があります。試聴で自分の好みに合う「色」を見つけるのがオーディオ選びの醍醐味です。関連用語:エンクロージャー歪率SN比

コーンスピーカーこーんすぴーかー

cone loudspeaker

コーンスピーカーとは、振動板が円錐状(コーン型)をしたスピーカーユニットのことです。もっとも普及した方式で、低音から中音まで幅広く再生でき、多くのスピーカーのウーファーやミッドレンジに採用されています。

仕組みと特徴

コーン紙(振動板)の裏にボイスコイルが取り付けられ、磁気回路の中で前後に動くことで空気を振動させ音を出します。コーン形状は剛性と軽さを両立しやすく、効率よく空気を動かせるのが利点です。

振動板の主な素材

  • 紙(パルプ):軽く自然な音。ヴィンテージ機に多い
  • ポリプロピレン:内部損失が大きく歪みが少ない
  • 金属・ケブラー等:高剛性で解像度を重視

関連用語:ボイスコイルポリプロピレンコーン紙ダイナミックスピーカー

コンデンサースピーカーこんでんさーすぴーかー

condenser loudspeaker

コンデンサースピーカー(静電型)は、振動板に高電圧を印加してコンデンサ原理で発音する平面スピーカーですSTAX SR-009・QUAD ESL・Martin Logan CLX 等が代表機種。

振動板が極薄(数ミクロン)で慣性が小さく、高速応答・低歪率(0.01%以下)・繊細な音質が特徴。一方で能率が低く専用アンプ(Energizer)が必要なヘッドホン機種もあります。

関連用語:平板スピーカー

同軸スピーカーどうじくすぴーかー

coaxial loudspeaker

同軸スピーカーは、ウーファーとツイーターが同一軸上に配置されたスピーカー設計ですTANNOY デュアルコンセントリック・KEF Uni-Qが代表で、音像定位の正確性に優れます。

ツイーターをウーファーの中心に同軸配置することで、リスニングポイントへの音響到達時間差が無くなり、音像の定位精度・音場の自然な広がりが得られます。一方でツイーター後面にウーファーの磁気回路があるため、磁気シールド設計が重要です。

関連用語:仮想同軸型スピーカー / ホーン型

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