オーディオ辞典【アルファベット】
バスレフ型ばすれふがたすぴーかー
bass reflex type loudspeakerスピーカーのエンクロージャーの種類の一つで、バスレフポートと呼ばれる筒状の穴が開けられているスピーカーのことです。
エンクロージャー内の空気がバネの役目を果たし、ポートの中の空気と共鳴を起こすことによって、ユニット裏面から発せられた低音を効率よく増強させ、振動板の前面から発せられた低音と合わさって豊かな低音が得られます。
ポートの面積と長さで共鳴するポイント(周波数)をコントロールできます。
また、ポートの場所は前面だったり背面だったりと、そこはスピーカー設計者の腕の見せ所となっています。
PCMぴーしーえむ
pulse code modulationPCMはパルス符号変調の略。音声や映像などのアナログ信号を、パルスの列に置き換えてデジタル信号にする方式の一つです。アナログ信号の音を一定時間ごとにサンプリングし、振幅の大きさを量子化してデジタル信号化したものです。サンプリング周波数(単位kHz)、量子化ビット数(単位bits)で表され、数値が大きいほど音質に優れています。PCMを再生する装置をPCM音源と呼びます。音楽CDやDVD、WAVファイルなどで利用されています。
ヒートシンクひーとしんく
heat sink放熱や吸熱を目的とする装置です。
半導体素子の冷却や自動車のラジエターなどに用いられています。
オーディオ用としては、発熱量の多い大出力のパワーアンプなどに設置される。
伝熱特性の良いアルミニウム、鉄、銅などの金属が材料として用いられ、表面積が大きくなるよう剣山状や蛇腹状をしています。
さらに放熱量を増やしたい場合には、ファンを併用することもあります。
ピックアップぴっくあっぷ
pickupCD、レコードプレーヤーなどの機器でソフトの再生時に、記録されているデータを読みとり電気信号に変換する電子部品のことです。
CDやDVDのように光を利用して読み取る方式は光ピックアップといいます。
針を接触させて読み取るレコードには、ムービングコイル(MC)ピックアップとムービングマグネット(MM)ピックアップがあります。
フォノイコライザーふぉのいこらいざー
phonoequalizerフォノイコライザーには大きく分けて二つの役割があります。
一つはレベルを増幅する機能です。PHONO 出力と呼ばれるアナログプレーヤーからの信号は、MM型で2~5mV、MC型は0.1~0.5mV程度の出力電圧で、これをLINE出力の200mV程度の電圧まで上げる必要があります。
もう一つはアナログレコードの特殊性で、RIAAという規格に沿って高音部を高めに、低音部を低めのレベルで収録してあります。
それを再生時に元の状態に復元する機能をフォノイコライザーは負っているのです。
アンプにフォノ端子がついている場合は内蔵しているので、そこにレコードプレーヤーをつなぎ、ない場合は単体のフォノイコライザーを使用することになります。
フォノイコライザーが、MM型、MC型のどちらに対応しているかは、カートリッジのタイプによります。
負帰還回路ふきかんかいろ
negative feedback amplifier増幅回路の機能の一つです。
負帰還とは、出力信号の一部を入力に戻し、入力信号と逆位相で合成することで、出力の振幅を抑えて増幅回路の特性を改善する目的を持ちます。
特にアナログ回路の設計ではよく用いられ、負帰還によって回路の増幅度は低下しますが、広い周波数帯域にわたって歪みが抑えられた均一な増幅度が得られるのが特徴です。
出力信号を戻す際に、入力信号と同位相で合成することを正帰還といいます。
発振回路などに使われます。
ブックシェルフ型ぶっくしぇるふがたすぴーかー
bookshelf type loudspeaker名称の通り本棚にも収まるくらいの大きさのスピーカーのことです。
寸法に特に決まりがあるわけではありません。
この他にはトールボーイ型、フロア型に分けられるスピーカーがあります。デスクトップで使われるPCオーディオやコンパクトな部屋でのホームシアターユースなど、需要が高まっていることが背景にあります。
小さいスピーカーの特徴として、音の広がり感や立体感、定位のよさなどが上げられます。
逆にエンクロージャーが小さいことから、低音が出にくいというデメリットあります。
プッシュプルぷっしゅぷる
push-pull増幅回路の構成の一つです。
二つの増幅器を逆位相で動作させ、出力側で信号を合成する回路方式です。
この方式ではアンプをパワフルに駆動できるという特徴があります。
AB級やB級を動作させると効率がよく、歪みが少ない増幅を行うことができます。
一つの増幅器を用いる回路はシングル方式と呼ばれます。
Bluetoothぶるーとぅーす
Bluetoothデジタル機器用の近距離無線通信規格の一つです。半径数メートルから100メートル程度の距離のBluetooth搭載機器間で、電波を使い簡易な情報のやりとりを行うのに使用されます。2.4GHz帯を使用して、PC等のマウスやキーボードとの接続をはじめ、携帯電話、スマホ、タブレットでの文字情報や音声情報、ヘッドセットなど比較的低速度のデジタル情報の無線通信を行う用途に採用されています。デジタルオーディオ分野での採用も多く、デジタルオーディオプレーヤーや、アンプ、スピーカーなどに採用され、配線フリーな自由度が重宝されています。Bluetooth接続には、同じプロファイルを持たないと接続できません。おもなプロファイルを上げると、HID(Human Interface Device Profile、マウス・キーボード用)、HSP(Headset Profile、通話用)、HFP(Hands-Free Profile、通話用)、A2DP(Advanced Audio Distribution Profile、音楽用)、AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile、音楽用)などがあります。
Blu-ray Discぶるーれいでぃすく
Blu-ray Disc新規格でつくられた第3世代光ディスクです。ディスクの大きさはCDやDVDと同じ12㎝ながら、青紫色レーザーで記録し単層で25GB、2層で50GBの記録容量を実現しています。これはDVDの約5倍にあたります。さらに大容量のディスクが規格化され、高画質な映像コンテンツが楽しめるようになりました。また、保護層が0.1mmと薄く、書き込み・読み出しエラーが少ないことです。BD規格はCD規格やDVD規格とは互換性がないが、現行のCDやDVDも使用できる製品として商品化が進められたため、多くのBlu-ray Disc対応機器でCDやDVDも扱うことができます。また、ファイルフォーマットはUDF 2.50以降を採用しており、DVD書込み時に必要なファイナライズ処理が不要であるという利点もあります。。