オーディオ辞典【た】
ダイナミックスピーカーだいなみっくすぴーかー
electrodynamic loudspeaker磁石、ボイスコイル、振動板で構成される、最も一般的なスピーカーです。
ドーナツ型の永久磁石でつくられた磁気回路の中にボイスコイルを入れて音声信号を流すと、ボイスコイルが振動します。
この振動が振動板に伝わって音波を放射し音が出る仕組みです。
磁石、ボイスコイル、振動板がフレームに取り付けられたものがスピーカーユニットです。
このスピーカーユニットがエンクロージャーに取り付けられたものが、一般にスピーカーと呼ばれる製品です。
ダイナミックスピーカーに使われる振動板には、コーン型やドーム型、ホーン型、リボン型などがあります。磁石はフェライト磁石が一般的ですが、アルニコ磁石などを使った製品もあります。
ダイナミックレンジだいなみっくれんじ
dynamic range入力信号の最小レベルと最大レベルの差のことをいいます。
オーディオにおいては、最小レベルは機器が発するノイズであり、最大レベルは、機器が出しうる歪みが発生しない最大値で、この差がダイナミックレンジということになります。
ちなみにアナログレコードのダイナミックレンジは、60~65dB、オープンリールは約70dB、CDは約95dBとされています。
では普及著しいハイレゾではどうかというと、24bitデジタル録音の場合は120dBを越えるダイナミックレンジも可能とされています。
人間の聴覚が持つダイナミックレンジは120dBといわれていますから、それに迫る数値を出せることになります。
DATでぃーえーてぃー/だっと
digital audio tape音声をデジタルで記録し、再生の際はD/A変換するテープレコーダーまたはそのテープのことです。現在ではデジタル音声データとして標準化された規格のことを指します。カセットテープのような表裏両面収録はできず、片面のみの収録機能を持っています。カセットテープのように一般利用にはあまり普及しませんでしたが、高音質を求める業務用、プロ用として利用されていました。程なくしてMDが出てくると、その手軽さや価格から、主流はMDに移りました。最後まで音楽用DATテープを生産していたソニーが、2015年に製造を終了したので、今は在庫限りとなっているようです。