ご遺品に、オーディオがある方へ
ご遺品にオーディオがある。それは紛れもなく、故人があなたに残した財産です。しかし、もしあなたがオーディオをお使いにならないのなら、故人のためにも、そのオーディオを次に大切に使ってくれる方へお譲りしませんか。
オーディオ買取屋では、ご遺品のオーディオを高価買取しています。そして、そのオーディオを本当に大切に使ったくれる方へお譲りしています。
オーディオは非常に奥が深く、高級な趣味と言われています。オーディオに精通されてない方には信じられないかもしれませんが、多くのオーディオには驚きの価値があります。そうです。ご遺族にとっては不要品でも、その遺品を宝物のように使ってくれる方はたくさんいるのです。
遺品オーディオに、確かな価値を。
ご遺品のオーディオは、是非その価値のわかるオーディオ買取専門業者にお任せください。
高値で取引されているオーディオ
オーディオは高値で取引されています。ですから、ご遺品のオーディオは(専門業者なら)高く買取ってくれる可能性があります。もちろん、どんなオーディオでも高く売れるわけではありません。が、現在ご遺品として残っているオーディオは、高く売れる可能性が高いのです。理由は二つあります。
第一に、オーディオはもともと高価な趣味であること。高級嗜好品は時代が進んでも、そこまで大きく値崩れしません。
第二に、遺品オーディオは、ほとんどが1990年代より前に購入された物であること。特にオーディオファンにとっては、1960年代〜80年代はとても良い時代で、日本ばかりでなく世界中で多くの名品が製造・販売されました。そして、それこそ世界中の多くの人が、良質なオーディオに熱狂的になった時代でした。
空前のオーディオブーム
1960年代〜80年代。あれはまさに、空前のオーディオブームでした。とにかくオーディオは飛ぶように売れました。家電売り場にはオーディオコーナーがとても広く確保されていましたし、スーパーでも売られることがあったほどです。そして、それは世界規模の流行でした。若者は大人の趣味としてオーディオに憧れを抱き、一方で、(富裕層に限らず)リヴィングに大きなオーディオセットを揃えることはステータスとしても認識されていました。本当に1960年代〜1980年代は、オーディオが飛ぶように売れたオーディオブーム期だったのです。
第一次オーディオブーム・第二次オーディオブーム
1960年代から70年代は、第一次オーディオブームが沸き起こった時期です。オーディオ機器を家具調木製キャビネットにまとめて納めるシステムが流行し、「ステレオ」といえば当時はこれを指しました。
一方、レコードプレーヤーやアンプ、スピーカーなど、メーカーを問わず各機器を好みで組み合わせる「コンポーネントステレオ(コンポ)」も生まれ、1982年にはCDプレーヤーが誕生。第二次オーディオブームを迎え、特に1970年〜80年代は、多くの日本人がオーディオを買い求めました。
遺品オーディオは、多くがオーディオブーム期の名品
いま遺品として残っているオーディオは、たいてい、故人が20代〜40代の頃に購入した物です。つまり1960年代〜80年代に製造されたオーディオです。そうです。ちょうど世界規模で進行していた、空前のオーディオブームと時期が重なるのです。
あの頃のオーディオ業界は、名品で溢れていました。当然です。ブームだったこともあり、メーカーはオーディオに対して、今では信じられないほど力を入れていたからです。
オーディオブーム期には、日本の家電メーカーのほとんどはオーディオブランドを持っていた
1970年代頃のオーディオブーム期には、現在日本が誇る家電メーカーのほとんどが、オリジナルオーディオブランドを持っていました。東芝はAurex(オーレックス)、シャープはOPTONICA(オプトニカ)、三菱はDIATONE(ダイアトーン)、松下電器(現在のパナソニック)はTechnics(テクニクス)、三洋電機はOTTO(オットー)、日立はLo-D(ローディ)です。
今ではそのほとんどがなくなってしまいましたが、オーディオ市場は、当時はとても活気のあるマーケットだったのです。
一方、純粋にオーディオのみを製造・販売する企業も多くありました。その中でも、「サン・トリ・パイ」と呼ばれたオーディオ御三家は特に人気があり、三社とも一部上場企業でした。
上場企業だったオーディオ御三家「サン・トリ・パイ」
「サン」は、サンスイ(山水電気)のことです。オーディオブーム期にはオーディオの名門として絶大な人気を誇りましたが、2014年に倒産しています。
「パイ」はパイオニアです。倒産こそしていませんが、2014年には祖業である音響機器事業を手放しています。
「トリ」はトリオです。現在「ケンウッド」と名称変更され、オーディオ御三家では唯一、生き残ってオーディオを製造・販売しています。
「サン・トリ・パイ」
「オーディオ御三家」
オーディオブーム期に20代〜40代だったら、一度は耳にしたことがあるであろうこの言葉。しかし、現在は上記の通りです。すっかりオーディオ業界は元気をなくしてしまいました。
「サンスイ倒産」。
このニュースは、どれだけの人が驚いたことでしょう。あのオーディオ御三家のサンスイが倒産するなんて、当時では夢にも思わなかったことでしたから。
オーディオブーム期の、オーディオの買い方
ところで、皆さんは「オーディオ」というとどんなものをイメージしますか。
CDやレコードを再生する「プレーヤー」、音声を増幅する「アンプ」、音の出る「スピーカー」、この3点を想像しますか。そして、それらは同じメーカーで揃っているイメージですか。
結論から言いますね。
オーディオブーム期では、ほとんどの人は「プレーヤー」「アンプ」「スピーカー」は別々のメーカーで買いそろえました。人によっては、アンプは「コントロールアンプ」と「パワーアンプ」のセパレート型を購入したため、4点ということもありました。
年収ほどのオーディオセットを、揃えている人が多かった訳
マクドナルドで「ハンバーガー」「ポテト」「ジュース」を単品でそれぞれ注文するより、セットで注文した方が安くなります。オーディオも同じです。1990年代から登場したミニコンポがそこまで高級品ばかりでなかったのは、「プレーヤー」「アンプ」「スピーカー」の一式が全てそろったセットだったからです。
しかし、オーディオブーム期は違いました。皆それぞれ単品で買いました。「スピーカー」「プレーヤー」「アンプ」がそれぞれ別々のメーカー、という人ばかりでした。ですから、オーディオセットの総額が高くなるのはごく当然の話で、年収ほどオーディオセットをそろえる人も少なくなかったほどです。
実際、日本で最も売れた国産スピーカーの一つは十万円以上
画像引用:オーディオの足跡
1974年に発売されたYAMAHAのスピーカー「NS-1000M」、通称「センモニ」は、日本で最も売れた国産スピーカーの一つです。23年間も販売され続けた人気スピーカーですが、その人気スピーカーの値段は1台108,000円でした。当時は消費税がありませんでしたから、税抜きで108,000円です。そして、スピーカーは基本的に2台で1セットですから、実質の値段は216,000円です。
画像引用:オーディオの足跡
また、アキュフェーズ(現在のケンウッド創設メンバーが設立した国産オーディオメーカー)が1974年に発売したアンプ「Accuphase E-202」は198,000円でした。もしオーディオセットを組もうとすれば、これにレコードプレーヤーやレコード針が加わりますから、音楽を聴くために50万円ほどの費用がかかることになります。
50万円。
今の時代でも大きなお金ですが、しかし当時の50万円はもっと大きなお金でした。
70年代の物価と、今の物価の違い
1970年と今の物価には大きな開きがあります。東京都のタクシーは130円、封書は15円、あんぱんは25円、ガソリンは54円/ℓ、煙草は150円、そして大卒初任給は4万円ほどでした。今と比べるとどれも半分以下の金額です。
それでも、50万円程(大卒の年収程度)のオーディオセットをもっている人はたくさんいました。今の価値に換算すれば、優に100万円を超える価値、あるいは年収ほどの価値です。
「三ヶ月分の給料で、アンプを買った」
「年収の半分もするスピーカーを購入した」
当時はそういった人は沢山いました。今では信じがたい話ですね。しかし、これは本当の話です。というのも、オーディオブーム期はちょうどそういった買い物ができる時代だったのです。
オーディオブーム期=高度成長期
そうです。オーディオブーム期は、ちょうど日本が高度経済成長期を迎えていた時期でした。誰もが年収は右肩上がりで、多くの方が欲しいものを手に入れた時代でした。安いものは粗悪品で、高いものは上質と考えられていました。
結果、高度成長期では、たくさんの男性が高級オーディオを買い求めました。年齢的には、今の60~80歳の方です。もし60~80代の方の遺品にオーディオがあるようなら、相当な価値があるものかもしれません。オーディオは土地と違います。バブルのようなものではありません。ですから、専門家に依頼すれば驚きの価値を見いだしてくれることも珍しくないのです。
遺品整理士にはわかりえない価値もある
遺品の整理、と言って真っ先に思い浮かべるのは、「遺品整理士」という人も多いことでしょう。遺品整理士は、国家資格ではなく民間の資格ですが、大切な遺品をどう整理・処分したらいいのかわらかない方のお役に立っています。遺品についてお困りなら、遺品整理士に依頼するのも悪くはありません。
しかし、遺品整理士にオーディオの「本当の」価値はわかりません。
もし、遺品にオーディオがあるのなら、まずはオーディオ買取専門業者にお任せください。そして、とりあえずオーディオだけでも本当の価値を算出してもらって、それから遺品整理士に依頼してはいかがでしょう。
故人はオーディオを愛していました。私たちオーディオ買取屋なら容易く想像できます。おそらく「○○の◆◆という曲いいよね」という会話ではなく、「○○のアンプと◆◆のスピーカーの相性は抜群だ」という会話をされていたはずです。
オーディオ買取屋は、あなたの大切な方の遺品を大切に使ってくれる人を知っています。是非私たちにご依頼ください。故人が喜ぶオーディオの継承を実現します。