オーディオ買取事例
オーディオ買取事例 TRIODE トライオード TRV-88ST 真空管 プリメインアンプ

概要・位置づけ
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TRV-88ST は、トライオード社の真空管プリメインアンプの一つで、KT88 を出力管に使ったモデルです。外観デザインは、同社の 845Signature の意匠を継承しているとの記述があります。
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古いモデルで、カタログやマニュアルのバージョンは PDF で現存しています。
主要仕様
以下は TRV-88ST の仕様(定格)です。
項目 | 内容 |
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型式 | 管球式プリメインアンプ |
出力 | UL 接続:50W + 50W 3 結接続:25W + 25W |
周波数特性 | 10 Hz ~ 50 kHz ±1.0 dB |
全高調波歪率 | 0.4% 以下(1 kHz) |
SN 比 | 89 dB 以上 |
入力感度 | 160 mV |
入力端子 | CD、Aux1/Aux2、Tape |
出力端子 | スピーカー出力:4Ω、8Ω、16Ω Rec 出力:1 系統 |
使用真空管 | KT88(出力管)および 6SN7(ドライバなど) |
消費電力 | 240 W |
寸法 | 幅 440 × 高さ 200 × 奥行 320 mm |
重量 | 20 kg |
その他 | 上面パネルに UL/3 結切替スイッチ、バイアス切替スイッチ、バイアス調整ボリューム、バイアス監視メーターを搭載 |
特徴・強み・注意点
特徴・強み
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出力管の接続モード(UL 接続/3 結)を切り替えられることで、用途やスピーカー負荷に応じた使い分けが可能。
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バイアス調整機構が比較的ユーザーフレンドリーに設計されており、上面パネルで操作できるようになっている点が便利。
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出力トランスにはオリエントコアを採用。
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外装にもこだわりがあり、脚部には特注のインシュレーターを使っているという記載があります。
注意点・限界
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出力は UL モードで 50W+50W とありますが、3 結(シングル結線)では半分の 25W+25W に落ちるため、スピーカーの感度や設置環境には気をつける必要があります。
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真空管アンプですので、バイアスのズレ、真空管の経年劣化、トランスやコンデンサの劣化など “メンテナンス性” が重要になります。
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ノイズ、ハムの混入、温まってからの安定性など、真空管アンプ固有の動作挙動を理解して扱う必要があります。
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日本国内で新品で入手できるかどうかは難しい可能性があります(既に旧モデルであるため)。
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スピーカーのインピーダンス適合性(4Ω/8Ω/16Ω)に注意が必要。
実際の評価・使用感
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価格比較サイトのレビューには、「KT88 管の瞬発性ある低域を引き出すには条件が整っていれば十分な性能」などの声も見られます。
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ただし、出力モードを変えると性能が変わるため、常用モードや使っているスピーカーとの相性が重要という指摘もあります。
購入可能性・類似品情報
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残念ながら、現在 “新品” での流通はほぼないようです。中古市場やオークションで出品されるケースが多いようです。
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なお、TRIODE の類似モデルとして TRV-88SE/TRV-88XR などがあります。特に TRV-88XR は比較的最近のモデルとして注目されており、現在のラインアップで現役運用されているようです。
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例として TRV-88SE の販売情報が “product” として見つかりました:TRIODE TRV‑88SE プリメインアンプ
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