オーディオ買取事例

オーディオ買取事例 LUXMAN ラックスマン LXV-OT9 真空管 グラフィックイコライザー

オーディオ買取事例 LUXMAN ラックスマン LXV-OT9 真空管 グラフィックイコライザー
種別
その他
メーカー
LUXMAN
ラックスマン
型番
LXV-OT9

LXV-OT9は、ラックスマンが企画した真空管搭載のグラフィックイコライザー・キットです。オーディオ誌「Stereo」のMOOK付録として発売され、大きな話題を呼びました。真空管(ECC82)を前段に採用し、イコライザーをオフにしても真空管を通過するため、音に独特のハーモナイズ効果を与える構成となっています。


主な仕様

  • 方式:5バンド・グラフィックイコライザー

  • 調整帯域:55Hz / 220Hz / 880Hz / 3.5kHz / 14kHz

  • 調整範囲:各帯域 ±8dB

  • 真空管:ECC82

  • 全高調波歪率:0.5%以下

  • 周波数特性:20Hz〜100kHz(−2dB以内)

  • S/N比:100dB以上

  • 入力インピーダンス:500kΩ

  • 出力インピーダンス:330Ω

  • クロストーク:−80dB以下


特徴

  • 真空管の音色効果:イコライザーをオフにしても真空管を通るため、滑らかで豊かな倍音を加えることが可能。

  • グラフィックイコライザーとしての楽しみ:低音から高音まで5バンドを直感的に調整でき、音楽のキャラクターを好みに合わせて変化させられる。

  • 簡単組み立て式:ハンダ付け不要で、ドライバーによる組み立てで完成する。オーディオファンに「自分で作る楽しみ」も提供。

  • 高性能設計:SN比や周波数特性など、数値的にもハイファイ再生に十分な性能を持っている。


利用シーンと使い方

  • アンプのREC OUTとPLAY端子を利用して接続するのが一般的。モニター機能がない場合はソース機器とアンプの間に挟み込む形で使う。

  • 各バンドの調整例:

    • 55Hz:低域の量感や重心の安定感を調整

    • 220Hz:低音の厚みや豊かさ

    • 880Hz:中域の存在感や奥行き

    • 3.5kHz:明るさや透明感

    • 14kHz:繊細さや空気感(上げすぎ注意)


長所

  • 真空管を用いたユニークな構成で、音に独特の味付けを加えられる。

  • シンプルながら効果的な5バンド構成で、音楽性に直結する調整が可能。

  • キット形式で手軽に組み立てられるため、所有する満足感も高い。

  • 音質面の数値性能も良好で、イコライザーを通しても大きな劣化は少ない。


短所・注意点

  • 真空管を通るため、完全なフラットバイパスはできない。常に多少の色付けは残る。

  • 5バンドでは細かい補正には限界がある。精密なルーム補正などには不向き。

  • 真空管は消耗品であり、音質変化や交換の必要がある。

  • キット仕様のため、中古品では組み立て品質に差がある可能性がある。


価格・流通状況

  • 定価は約18,700円(税込)。

  • 現在は生産終了しており、新品入手は困難。

  • 中古市場では1万5千円〜2万円程度で取引されることが多い。


🔎 まとめると、LXV-OT9は「真空管の響きを楽しみながら、グライコで音を積極的にいじれる」という個性的な一台です。音楽を聴くだけでなく、「音作りの楽しさ」を味わいたい人に向いているモデルといえます。

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