オーディオ買取事例
オーディオ買取事例 ANTHEM アンセム PRE1 真空管 プリアンプ 電源部付き

基本仕様・構成
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Anthem Pre-1 は、Sonic Frontiers 社(アンセム・シリーズ)の真空管プリメインアンプ(プリアンプ兼フォノステージ付き)モデルです。
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外部電源ユニット(別筐体の電源部)を持つ仕様で、ノイズ対策を重視した設計。
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真空管構成としては、6922(または 6DJ8系)複数本、12AT7、整流用に 5AR4(整流管)などが使われています。
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フロントパネルには入力切替、バランス、ボリューム、ミュート、テープ/プロセッサーループ切替などの操作系が備わっています。
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入出力は基本的にアンバランス(RCA)方式。高レベル入力(CD、ライン)、テープループ、フォノ入力(MM/MC 切替可)などが搭載。
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周波数特性:10 Hz ~ 85 kHz 程度
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全高調波歪率:0.1%(仕様上)
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SN比:ライン入力で約95 dB、MMフォノ入力系で約75 dB 程度
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チャンネルセパレーション:フォノ入力時で約 55 dB、ライン入力時で 65 dB ほど
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出力:定格出力は通常 1 V 程度、最大出力可能力としては高めに設計されているとの記載あり
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フォノ段は MM/MC 対応(内部スイッチで切替)
(仕様はメーカー発表およびマニュアル、レビュー等から得た情報に基づります)
音質傾向・評価
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「温かみ」「滑らかさ」など、真空管らしい音の「色味」が期待されますが、過度な甘さ・曖昧さに流されずバランスを保つ設計という評価が見受けられます。
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フォノ段が内蔵されているため、レコード再生時にも一体構成で使える点が高評価。
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一部レビューでは、低域が豊かで厚みを感じるという印象を持つ人もありますが、明瞭さや解像感を犠牲にしていないという感想もあります。
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ユーザーレビューでは「底の豊かさ(ボトムの厚み)」を感じたという意見や、競合機(例:Conrad-Johnson PV10 など)との比較において「より豊かな音だが、クリアさでは他に軍配が上がる」といったものもあります。
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ノイズ、ヒス(ハム)、クロストークのコントロールが重要とされ、良好な内部設計・電源分離が高評価ポイントとなっています。
使用・運用時の注意点・チェックポイント
電源および立ち上げ
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別筐体の電源部を経由する設計なので、接続ケーブルや接続品質も重要。ケーブルのシールド性、コネクタの接触良否を確認すること。
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真空管機器なので、通電後はウォームアップ(昇温)時間をあけてから本稼働させるのが望ましい。
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電源を切る際や入り切り時にポップノイズやクリックノイズが出ないか確認すること。
真空管の状態
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真空管は経年劣化・寿命があります。出力管・増幅管・整流管それぞれの消耗に留意。
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マッチングされたペア・グループ管(特に 6922 系)を維持することが、チャンネルバランスを保つ観点で重要。
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交換後にはバイアス再調整やヒーター電流チェックなどを行うのが望ましい(取扱説明書で推奨されている手順に従う)。
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ノイズ・ハムの発生を監視。接地不良、シールド不良、電源のリップル、ヒーター‐信号間の干渉などがノイズ源になりうる。
入出力および接続
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出力インピーダンス(負荷側スピーカ/パワーアンプの入力インピーダンス)との整合性を意識すること。負荷が重すぎると特性悪化や出力振幅制限が出る可能性あり。
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フォノ入力を使う際、MM/MC 切替を正しく設定すること。誤設定時はノイズや歪み、ゲイン不足が生じうる。
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ケーブル長やケーブル特性(容量・キャパシタンス)によって高域特性が影響を受けやすいため、接続ケーブルは高品質・容量低のものを選ぶとよい。
中古入手時チェック
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真空管ソケット周りの接触不良、ピンの酸化・緩みをチェック
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電源部(別筐体)の状態、電源ケーブルや絶縁状態の劣化
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各ポット、スイッチの接触ノイズ・ガリ(がり)がないか
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左右チャンネルのゲインズレ、ノイズ差異がないか
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本体外装の劣化、部品交換痕跡、改造履歴の有無
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