チューナーには様々な種類がありますが、オーディオファンにとって最もポピュラーなチューナーと言えば、FM/AM放送の受信を目的としたフルサイズの本格的オーディオチューナーでしょう。
ジュークボックスのように流して気軽に聴くソースとしては手軽で便利で、その上思いがけない有益な情報を得られたりするので、生活の場では何かと重宝するアイテムです。
80年代にFM放送を録音する「エアチェック」が大流行したものの、その後は人気も降下しつつあり、現在チューナーの製品数は多くありません。それでも、最近はNHKや大手民放以外にもミニ放送局が開局されたりしていて、地域によってはかなりの局が受信できるようになっていることも事実です。

こうした放送を高音質で受信するためにも、チューナー利用者は専用アンテナを設置するべきでしょう。いくら高級チューナーを所持していても、受信状態が悪ければ宝の持ち腐れです。できれば見通しの良い屋外へ、専用アンテナを設置しましょう。

電波の受信は地域や環境によって異なるため、どれくらいのアンテナが良いかはケース・バイ・ケースです。しかし、一般的に素子数がおおくなるほどアンテナの性能は向上するので、クオリティを求める人は素子数の多いモデルを選びましょう。

普及価格帯の製品なら、たいていの性能は各メーカーともに大きな違いはありませんが、定価が30万円を超すハイエンドチューナーもあります。
アキュフェーズの「T-1100」です。
FMチューナーの最高峰として君臨し、今後これ以上の機種は出てこないと言われるほどの完成度を誇った「T-1000」の後継機です。局部発信機にDDS（Direct Digital Synthesis）を採用し、フロントエンドには同調回路に感度と選択度を両立できる2段複同調回路を搭載しています。また、「可変IF帯域フィルター回路」「マルチパス･リダクション機能」「デジタルFM復調器」「DS-DCステレオ復調器」等、デジタル処理方式を刷新し、機能、性能をさらに充実させています。