スイッチング歪み
スイッチング歪みとは、プッシュプル方式のアンプで、2つの増幅素子が受け持ちを切り替わる瞬間に生じる歪みのことです。クロスオーバー歪みとも呼ばれます。
発生の仕組み
プッシュプル方式では、信号の正の半分と負の半分を別々の素子が担当します。その受け渡しの瞬間、素子の立ち上がり特性のズレでつなぎ目に小さな段差(歪み)が生まれます。とくに小音量時に目立ちやすいのが特徴です。
対策(動作級による違い)
- A級動作:常時両素子に電流を流し、切り替え自体をなくす(発熱大・低効率)
- AB級動作:小音量ではA級的に動作させ、歪みを実用上問題ないレベルへ
- バイアス調整の狂いは歪み増加の原因(経年機は点検ポイント)

