アルニコスピーカー

スピーカーの磁気回路に使用されるマグネットに、アルニコ磁石を使用したスピーカーです。

アルニコ磁石(Al-Ni-Co)は、鉄にアルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)などの原料を加えて鋳造された磁石(鋳造磁石)です。

ちなみにアルニコ磁石は、エレクトリック・ギターのマグネティック・ピックアップにも広く利用されています。

磁束密度が高く強い磁力を持つなどの特性があり、高級スピーカーに使われることが多いです。

1960年代に起こったコンゴ動乱の影響によって、原材料のコバルトが高騰したため、アルニコ磁石からフェライト磁石などに移行していきました。アルニコ磁石とフェライト磁石には特性の違いがありますが、基本的に音質の優劣はないとされます。