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YAMAHA

SRT1000(AVシアター)

ヤマハの歴史と特徴

総合楽器メーカー「ヤマハ」は、1887年、山葉寅楠がオルガンの製造に着手したことがその歴史の始まりです。そして1897年、日本楽器製造(ニチガク)の社名を経て、創業100周年にあたる1987年に社名を「ヤマハ」に改称します。

1969年にはピアノ生産台数で世界一となり、販売額ベースでは世界シェア1位の30%超。学校教材用楽器からエレクトリックギターやドラムなど100種類以上もの多岐に渡る楽器を生産するなど、世界唯一であり世界最大の総合楽器メーカーで、日経平均株価の構成銘柄の一つでもあります。

様々な分野で活躍するヤマハですが、オーディオ製品はすでに1950年代から手がけていました。ヤマハブランドとして発売した第一号機は「KT1」というターンテーブルで、1956年のことでした。

本格的コンポーネントは、1973年に発表したプリメインアンプ「CA1000」やスピーカー「NS690」などからです。

「CA1000」はA級動作とB級動作の切り替えが可能なプリメインアンプで、シルバーパネルに同じ仕上げの各種切り替えスイッチやボリュームが整然とデザインされた、非常に斬新なスタイルでした。
「NS690」は30cmウーファートゥイーターとミッドレンジにソフトドームユニットを使った3ウェイ密閉型システムで、アンプのウッド仕上げと同じくキャストールを突板としていました。

そして翌年からも、様々な領域でオリジナル製品をこの世に送り出します。

アンプの領域では、1974年、縦型FET素子をいち早く採用したB1アンプを、その翌年には、多機能+高性能を誇る超弩級プリアンプ「C1」を発表。
スピーカーの分野では、当時は振動板に採用するのはとても困難だと思われていたベリリウム振動板を、ミッドレンジとトゥイーターに初採用。これが驚異的なロングセラーを記録する「NS1000M」で、発表されたのは1974年のことでした。

以後、ヤマハのオーディオ製品は先進さと保守さのバランスを絶妙に保ち、トータルで斬新さを出すという優れた意匠をもち続け、多くのオーディオファンに愛され続けています。

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