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Tannoy

STiRLiNG(スピーカー) Stirling SE(スピーカー)

TANNOY(タンノイ)の歴史と特徴

「タンノイ」は1926年、ガイ・ルパート・ファウンテンがラジオ部品製作のための「ガイ・R・ファウンテン社」を設立し、タンタル・アロイによる整流器を完成したことから始まります。「タンノイ」の名も、実はタンタル・アロイ(Tantalum and Lead Alloy)をもじったものです。

その後ラジオ用スピーカーの開発に取り組み、1947年には、ファウンテンはあの有名な同軸ユニット「デュアル・コンセントリック」を完成させます。これが今日のタンノイの基礎を築くことになったのは周知の通りです。
そして1953年、デュアル・コンセントリックを採用した大型機「オートグラフ」が発表され、様々な人を虜にします。芥川賞受賞作家「五味康祐」もその一人でした。彼のオートグラフへの愛情はとても深く、1964年に芸術新潮で「西方の音」の連載が始まると、五味のオートグラフへの求道は多くの信者を惹き寄せたました。

1974年以降、しばらくはアメリカの「ハーマン・インターナショナル」傘下に入ります。この頃は製品の方向も少し変わりましたが、1981年には再び英国メーカーに復帰して、現行モデルに見られるような家具調の豪華な製品を続々と登場させます。

同1981年にオートグラフの復活といわれた「ガイ・R・ファウンテン・メモリー」、翌1982年にはロンドン伝統の地名を冠した「ウェストミンスター」と「エジンバラ」、1983年には「スターリング」と、15、12、10インチ口径のデュアル・コンセントリックを巧みに使いこなした新生タンノイの面目躍如たる製品をたて続けに発表。さらに1996年には、タンノイ70年の技術と伝統を結集した4ウェイの弩級システム「キングダム」を発売します。

現在まで、必ずしも順調に経営が推移してきたわけではない英国名門のタンノイ。
それでも、こうして往年の伝統を守りつつ進化を遂げ、タンノイは今も健在しています。

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