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TOA

TOA(ティーオーエー)の歴史と特徴

TOA株式会社は、業務用の音響機器とセキュリティ機器の専門メーカーです。音響機器はPA/SR/拡声などの設備音響、セキュリティ機器は監視カメラなどの映像機器を中心とした防犯装備を製造します。1954年に世界初の電気メガホンを開発した企業としても有名です。

特にメガホン「ER-303」は有名で、日本人なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
1968年12月、昭和史に残る「3億円事件」が発生します。この時、白バイ警官に変装した犯人が使用し、捜査のポイントとなったのがTOAのメガホン「ER-303」です。謎の多い事であまりにも有名なこの事件、現在でもテレビ局からメガホンに出演依頼がくるようです。

ユニークな実験を行った企業としても有名です。
1962年、口径3m、全長6.6mという巨大ホーンと、4kW超のトランジスターアンプによる超大型PAシステムを組み、「どれだけ遠くまで音を届けることができるか」の通達度合いをテストします。通達目標を12kmに設定し、比叡山から野洲、伊吹山から長浜、明石から淡路島と場所を変えて実施したようです。

音の入り口「マイクロフォン」から、音の出口「スピーカー」までを取り揃え、様々な空間における施設全体の放送設備を手がるTOA。
1998年4月に竣工した「TOA宝塚事業場新社屋」では、エントランスをウェルカムサウンドで演出し、電話保留音や時報、エレベーターサイン音など、館内で使用される音もトータルにデザイン。2011年には、ウィンブルドンテニスコートにスマートマトリクスシステム「SX-2000」やデジタルパワーアンプなどの音響機器を納入。
現在の日本の空港施設の放送設備においては、シェアが90%を超えているともいわれています。

本社は神戸市中央区港島中町7丁目2番1号(ポートアイランド)。「TOA」とは旧社名の東亞特殊電機株式会社でのブランドネーム「トーア」が語源となっています。

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