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PANASONIC

Technics(テクニクス)/Panasonic(パナソニック)の歴史と特徴

Technics(テクニクス)は、パナソニック株式会社の音響機器向けブランドです。
1965年に小さな組織で高級スピーカーシステムを作ろうという発想からスタートしたものの、どれほどスピーカーが優れていようともそれを駆動するアンプも優れていなければ意味がなく、また、プログラムソース側として優秀なプレーヤー等の必要性もあったことから、総合オーディオブランドとして開発範囲が広がっていきました。

テクニクスの創設者中心メンバーは「阪本楢次」。1954年に発売された、ナショナルブランドのスピーカー「8P-W1」の開発者です。「8P-W1」は後に「げんこつ」の愛称で親しまれる傑作モデルで、これは輸出用に初めて「Pana Sonic」商標が用いられたスピーカーであり、当時としては驚異的な特性の見事さで注目された名機でした。

こうした優秀なエンジニアを中心に、1965年、テクニクスの第一作が発売されます。ペットネーム「Technics 1」のスピーカー「SB-1204」です。これは12cmウーファーの「12PL50」と「5HH17」の組み合わせによる小型システムで、オーディオ評論家池田圭などに賞賛され大ヒットに繋がります。

1966年には「テクニクス」を冠した第一号パワーアンプ「 Technics 20A」を発表。同時に、プリアンプ「Technics 10A」も発売します。

そして1970年、世界で初めてダイレクト・ドライブ(DD)型を実現した画期的なターンテーブル「SP-10」が発表されます。「SP-10」が登場するまでは、ターンテーブルはベルト・ドライブ型かアイドラー・ドライブ型(リム・ドライブ型)のどちらかで、両者とも小型モーターを高速で回転させる構造上、振動は排除できませんでした。
しかし、DD型はモーターがターンテーブルと同じ低速で回転するため振動が少なく、S/Nは一気に向上。この技術は世界の放送局で採用されるなど、「Technics」の名は広く知れ渡り、世界に飛躍する足がかりとなります。

2010年、「テクニクス」ブランドは一旦終息しますが、その四年後の2014年9月、パナソニックは高級音響機器ブランドとしてTechnicsの再展開を発表。欧州では同年12月、日本では2015年2月よりTechnicsブランドの新製品が順次発売されました。

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