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LO D

Lo-d(ローディ)の歴史と特徴

「Lo-d(ローディ)」ブランドは日立製作所の音響ブランドとして、ステレオ・コンポーネント・ブームの高まる1969年に誕生しました。名称の由来は「Low Distortion(ロー・ディストーション)」。「低歪」です。

「ローディ」ブランドの第一号機は、2ウェイスピーカーシステム「HS-500」。高い低音再生能力を持たせるため、ギャザードエッジを採用したスピーカーシステムでした。
「ギャザードエッジ」とは、独自のヒダ(ギャザー)を加えたV型のエッジのことで、このヒダがあることにより構造的に伸縮の応力が一定となり、かつ円周方向にも伸縮が一定であるため、振動板の直線性が改善。大振幅時およびエッジの共振によるひずみが低減され、fo(最低共振周波数)を低くとることが可能になります。(現在ではアルパインが車載用スピーカーにこの技術を採用しています)

1977年には、「パワーMOS FET」を採用した最初のステレオパワーアンプ「MHA-9500」が発表されます。
パワーMOS FETは、従来の小信号MOS FETと比べて高い増幅率(相互インダクタンス)を持ち、直線性が良く、しかもバイポーラトランジスタに比較して1桁以上も高周波特性が優れている、という特性があります。

他にも「ユニトルクモーター」や「ATRSシステム」など、日立の総合力を活かしたユニークな技術を持っていましたが、1980年代半ばには、高級オーディオの自主開発および生産から撤退。その後、1990年代中頃まで、当時のグループ会社「日本コロムビア(旧DENONブランド)」からOEM供給を受け、CDプレーヤー、DATデッキ、デジタルアンプ、スピーカーなどの販売を続行していましたが、バブル崩壊によりそれも中止。市場から完全撤退しました。

ブランド名が示す「低歪」のコンセプトを、堅実なまでに一貫していた「ローディ」。現在では「日立コンシューマ・マーケティング リビングサプライ社」が発売するオーディオブランドとして、同社が企画したゼネラルオーディオ機器に付与されています。

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