メーカー別オーディオ買取事例

CEC

CECの歴史と特徴

「CEC」の歴史は古く、設立は1954年。「中央電機株式会社」として、レコードプレーヤー用フォノモーターをCECブランドにて生産を開始します。当時、高級機は自作するのが常識だったこともあり、同社製品のフォノモーターは人気でした。

しかし、高級機も自作ではなくメーカーの完成品が主流となるようになってからは、大手メーカーのOEM生産や、普及機の輸出が主となります。そのためか、CECは日本国内においては存在が薄いようですが、実はCECは、SMEのレコードプレーヤーのモーターを、そのコントロール系も含め供給していたこともある一流メーカーです。

1988年、CECは突如ハイグレードなアナログ機「ST930」を発表します。これはレコードプレーヤーのOEMを長くに中心としてきたCECが、優れた技術をもってして作り上げたベルトドライブプレーヤーの最高傑作でした。また、海外製なら数倍の価格が予想されるほど、コストパフォーマンスの高いモデルでもありました。

さらに1990年には、アナログ機そっくりのユニークな5連奏機「CH5000R」でCDプレーヤーにも進出します。
そして1992年、CECは世界初となるベルトドライブ方式のCDトランスポート「TL1」を発表します。これには世界中の音楽愛好家、ハイエンドメーカーのエンジニアなどが「デジタルオーディオの世界に革命を起こした」として絶賛します。
その「TL1」以上の衝撃をもって迎えられたのが、翌1993年に発表されたベルトドライブCDトランスポートの最高峰「TL0」です。CECの歴史と技術が生み出した「TL0」は、当時、「デジタル再生の理想を具現化した」と誰もが息を呑む完成度だったそうです。

1996年、中央電機株式会社のオーディオ事業は「三洋オプトロニクス株式会社」に移転され、同社のオーディオ部となります。
そして1999年、三洋オプトロニクス株式会社は「三洋メディアテック株式会社」へ社名変更。2000年、同社のオーディオ部が独立し、CEC株式会社が誕生します。

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