思い出の詰まった大切なオーディオを、高額買取してくれると評判の「オーディオ買取屋」。出張買取の実績も豊富で、特に50代60代のオーディオ好きから支持されているという。
今回も引き続き、オーディオ買取屋がなぜ人気なのか、どのようにして高額買取を可能にしているのか、そんな核心部に迫れたらと、出張買取の体験をベースに手記にしていただいた。
【2024年版】高額買取で評判のおすすめオーディオ買取専門店9選 | 買取店それぞれの特徴
1.出張買取で必ず求められる「安心感」とは
出張買取は、お客様のご自宅に伺い、家に上がって実際のオーディオを拝見し、査定します。ですから、まずは「安心感」が最も求められます。
では、私たちオーディオ買取屋は、なぜお客様の安心感を獲得できているのでしょう。その答えは、大きく分けて二つあります。
1-1.安心感①:同年代が査定に来る
オーディオ買取屋の出張買取には、必ず私が伺います。一人の時もあれば、私一人で持ち運びが困難そうな時は二人で向かいます。最近は若い子(30代が若いかどうかは人それぞれ考えが異なりそうですが)を連れて出かけます。五年くらい前までは、相棒も私と同世代だったのですが、やはり、寄る年波には勝てないと言いますか。オーディオは重いものが多いので、出張買取には若者に同行してもらうケースが増えました。
そんな私たちオーディオ買取屋ですが、出張買取先に到着すると、ほとんどの方が私を見ておっしゃいます。
「同世代で安心した」
若者では安心できない、というわけではないと思います。ただ、同世代だから安心できるのでしょう。心理学の世界では「類似性の法則」と言うらしいのですが、お互いに似ている部分や共通点があると信頼感が高まり、親近感を覚えるそうなのです。
オーディオ買取をご依頼される方のほとんどが、50代や60代。ですから、私が査定に伺うと安心してくれるのだと思います。正直、役得です。
ただ、最近は本当に、若者が査定に来るケースが増えているそうです。そして、その中の一部には、オーディオには全く興味がなく、二束三文で叩き買う連中がいるようです。オーディオを手放すなら、ぜひ私たちのようなオーディオ買取専門店に任せて欲しいものです。
1-2.安心感②:高額買取で評判
オーディオ買取屋と言えば、高額買取。オーディオの高額買取と言えば、オーディオ買取屋。
そんな評判がどこかで出回っているのでしょう。私たちオーディオ買取屋が出張買取に伺うと、ほとんどの方が期待感に胸を膨らませているのが分かります。
最高値で買い取らせていただきます。
多くの方に、この言葉を信用していただき嬉しい限りです。
2.高額買取が可能な7つの理由
私たちオーディオ買取屋は、根拠のない金額で買取を続けているわけではありません。企業を存続させる最低限の利益は確保しています。
オーディオ買取屋は創業10年以上。ここ最近、同業者は急増しているように感じますが、私たちは地に足を着けて10年以上、安定経営を続けてきています。
その秘訣は、秘密でもなんでもありません。たった5つの地味な取り組みを、地道に続けているだけです。
2-1.徹底した市場調査
オーディオに精通したスタッフが、コンスタントに市場調査を徹底実施。機種の新旧を問わず、常に市場の適正価格を把握しています。そのため、いつでも高価買取が可能です。
2-2.独自ルートの確保
私たちはオーディオの価値を熟知する、オーディオファンの方と繋がっています。そういった独自ルートを確保し、独自ルートでの販売が可能なので、この10年間、高価買取が実現できています。
2-3.在庫をかかえない
在庫は固定資産税などの対象にもなりますし、在庫をかかえると管理スタッフや保管場所が必要になる上、保険についても考えなければなりません。ですから、私たちは極力在庫を抱えないようにしています。これもまた、オーディオ買取屋がオーディオの高額買取を維持できている理由の一つです。
2-4.最低限の人員で運営
オーディオ買取屋では積極的にDXを推進しており、常に業務の効率化を図っています。そのため、一人ひとりの生産性は非常に高く、結果、少人数で運営できているのでトータルの人件費も低め。そして、その分を買取価格に上乗せしているので、オーディオ買取屋はオーディオを最高値で買い取ることができています。
2-5.高コストの宣伝を行わない
テレビCMや大量の折込チラシを使った、高コストな広告宣伝活動は行いません。自社運営のwebサイトを主な広告ステージと考えているので、広告費はほとんどかかっていません。広告コストを買取金額に上乗せする必要もないので、オーディオ買取屋は高額買取のお見積もりが提示できます。
2-6.人情に弱い
これは会社の方針というより、店主である私個人の話になってしまうのですが、実は私は「何とかもう少し買取金額を上げて欲しい!」という要望をこっそり待っています。人の期待に応えたいという感情もありますし、そもそも人情に弱いのでしょうね。ですから、もし私たちオーディオ買取屋の提示した買取価格が他店より1円でも低かったら、遠慮なくご相談いただいております。それが結果として、どこよりも高い提示額が示せることにつながっています。
2-7.オーディオブームを体験している
現在オーディオを所有している方の多くは、オーディオブームを経験しています。あの熱狂的な時代のことは忘れられないし、当時を同年代と共有したい。そんな思いを胸に秘めている人は少なくないことでしょう。そして、私もその一人です。若い自分を夢中にさせてくれたオーディオには、心から感謝しています。そのリスペクトを、わずかでも買取額に上乗せしたい。そんな思いを抱いているからこそ、思い切った買取価格がご案内できていると思います。
3.あの頃は、みんなオーディオが好きだった
1960年代〜80年代は、オーディオは飛ぶように売れていました。どの家電売り場にもオーディオコーナーは広く確保されていましたし、今では信じられませんが、スーパーでもオーディオは売られていました。時はちょうど高度経済成長期で、誰もが収入は右肩上がり。年収を超える高級オーディオを買い揃える人もかなりいましたし、富裕層に限らず、リヴィングに大きなオーディオセットを揃える方はとても多かったと記憶しています。
出張買取に出かけると、その記憶が蘇るから好きです。色々とあの頃が思い出せるのです。
3-1.評論家の推薦で爆発的に売れたKlipschorn(クリプショーン)
「Klipschorn(クリプショーン)」なんかは、当時の流れに乗ったオーディオの一つとして覚えています。日本のオーディオブーム期に、オーディオ評論家の推薦によって爆発的に売れたアメリカ製ホーン型スピーカーです。パウロ・クリプシュ(Paul Klipsch)が開発し、効率的な音響特性と力強い音楽再生能力が特徴でした。その特異なデザインと高い音質が、日本のオーディオ愛好家たちに大きなインパクトを与え、また、オーディオ評論家の推薦や専門誌での高評価もあって、爆発的な売れ行きを記録しました。
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・オールホーン方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:ホーン型 中域用:ホーン型 高域用:ホーン型 |
再生周波数帯域 | 33Hz~20kHz(+/- 4dB) |
クロスオーバー周波数 | HF)4.5kHz、(MF)450Hz |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 105dB@2.83V/1m |
定格入力/最大入力 | 100W/400W |
最大出力音圧レベル | 121dB |
外形寸法 | 幅375x高さ675x奥行326mm |
重量 | 100kg |
3-2.日本のオーディオ史に残る名スピーカーJBL4343
爆発的に売れたスピーカーといえば、日本のオーディオ史に残る名スピーカー「JBL4343」も外せません。発売は1976年、価格はセットで126万円。一説によると、20,000セットも売れたと言われている超ベストセラーなスピーカーです(売り上げ換算すると、およそ25億円!)。実際、当時のオーディオマガジンなどにおける視聴のリファレンス・スピーカーは、ほぼJBL4343でした。
ただ、JBL本国のアメリカでは、あまり売れ行きは芳しくなかったと聞くから不思議です。
方式 | 4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:38cmコーン型(2231H) 中低域用:25cmコーン型(2121H) 中高域用:ホーン型(2420+2307+2308) 高域用:ホーン型(2405) |
再生周波数帯域 | 35Hz~20kHz ±3dB |
クロスオーバー周波数 | 300Hz、1.25kHz、9.5kHz |
指向性 | 60゜x30゜(16kHz) |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 93dB/W/m |
許容入力 | 75W(ネットワーク時) 75W(300Hz以下) 75W(300Hz以上) |
外形寸法 | 幅635x高さ1051x奥行435mm |
重量 | 83.9kg |
3-3.出張買取で体験できるプライベート・オーディオルーム
出張買取では、実際にどのようにオーディオが使われていたのか。それを目の当たりにできるところも出張買取の醍醐味です。オーディオルームを持っている人もいますし、オーディオを楽しむために建屋を建てた人もいました。そういった空間にはなかなか入れるものではないので、とてもいい経験です。
それに、出張先で食べる食事もいい。特に出張買取の作業などが予定より長引いた時などは、状況によっては宿泊したりします。その時は「今日は頑張ったから」と、自分へのご褒美にちょっとだけ贅沢するのですが、それが本当に格別で。
とにかく、出張買取は本当に楽しい仕事です。
4.すぐに行く
出張買取の申し込みがあれば、なるべく早く伺うようにします。何かしらの事情があって、今まで大切にしてきたオーディオを手放すわけです。私はすぐに予定をやりくりして、最速で伺える日を調整します。
行動力はある方だと思います。
定年後、私は仲間と、スイスからフランスまで自転車での野宿旅を経験しています。外国だろうと全く臆することはありませんでした。やると決めたことは昔から必ずやり遂げましたから。それに、そもそもこのオーディオ買取事業も「やる」と即決しましたしね。
ですから、本当は出張買取も全国どこでも伺いたいのですが、一定のエリアを超えると、経費のバランスから当店が最高値を提示できなくないことも出てきます。
オーディオ買取屋は、オーディオを売ろうとする全ての人に最高値の買取金額を示したい。
私たちが出張買取エリアを、北は栃木県、西は大阪までと限定しているのはそういう理由です。
5.出張買取で求められる「経験と技」
出張買取は誰でもできるわけではありません。経験と技が必要です。特に持ち運びのシーンでは、経験と技が欠かせません。お客様のご自宅はもちろん、オーディオも傷つけてはいけませんからね。
思い返せば、パワーアンプとB&Wには本当に試行錯誤させられました。
5-1.パワーアンプ
パワーアンプは高出力の信号を増幅し、スピーカーに駆動力を提供するため大きな電力を必要とします。そのため、内部には大容量の電源トランスや電源回路が組み込まれており、また、高出力の信号を処理するため発熱も大きくなることから、冷却ファンやヒートシンク、放熱板などの冷却システムを備えるものがほとんどです。
一般的には、プリアンプの平均重量が5kg程度に対し、パワーアンプはその4倍の20kgと言われています。
私の記憶では特に、次の3つのモデルが非常に重かった記憶があります。
5-1-1.Mark Levinson ML-2
マーク・レビンソン(Mark Levinson)のML-2は、その高品質な音質と堅固な構造が評価されたパワーアンプです。1970年代に登場しました。銅のヒートシンクとアルミニウムの筐体など、重量を増やす要素が取り入れられており、その結果、重量がかなりあるものとなっています。
型式 | モノラルパワーアンプ |
定格出力 | 100W(2Ω) 50W(4Ω) 25W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.1%以下) 200W(4Ω、ブリッジ接続時) 100W(8Ω、ブリッジ接続時) |
入力インピーダンス | 100kΩ |
出力端子 | 2系統(並列接続) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 約400W |
外形寸法 | 幅483x高さ216x奥行546mm |
重量 | 約30kg |
5-1-2.Krell KSA-100
クレル(Krell)のKSA-100は、1980年代に登場したパワーアンプです。そのパワフルな出力と高い音質が注目されました。大型のヒートシンクと堅牢な筐体が組み込まれており、そのため35kgもの重量を誇ります。
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力 | 100W+100W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch同時駆動時) 200W+200W(4Ω) 400W+400W(2Ω) |
入力インピーダンス | 22kΩ |
出力端子 | 2系統(並列接続) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 610W(アイドリング時最大) |
外形寸法 | 幅483x高さ226x奥行612mm |
重量 | 約35kg |
5-1-3.McIntosh MC275
マッキントッシュ(McIntosh)のMC275は、クラシックなデザインと高品質な音質で知られるパワーアンプです。真空管を使用しており、そのために大きなトランスや真空管が組み込まれ、相当な重量となっています。
型式 | 管球式モノラルパワーアンプ |
出力(連続) | stereo:75W+75W mono:150W |
入力インピーダンス | 250kΩ |
出力端子 | 2系統(並列接続) |
電源 | 117V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 240W(無信号時) 400W(規格出力時) |
外形寸法 | 幅300x高さ200x奥行430mm |
重量 | 約30kg |
しかし、どれだけ重いアンプでも、持ち方を工夫すれば腰などを痛めずに運ぶことができます。ノウハウさえあれば、私たちの世代でも(「軽々」とは言いませんが)しっかりと運搬することができます。
5-2.B&W
B&Wのスピーカーは、その独特の外観から非常に運搬に気を使います。
1977年、B&WはDM7を発表したのですが、このモデル移行B&Wのスピーカーは基本的にトゥイーターをメイン・キャビネットから分離し、最上部に配置しています。これにより高周波数帯域を自由に開放し、B&Wサウンドの特徴「生き生きとした音」の創造に成功しているわけですが、この「最上部配置トゥイーター」のおかげで非常に運送が困難になりました。大手運送会社でも、時折最上部配置トゥイーターを折っていました。
もちろん、今の私たちオーディオ買取屋にしてみれば(楽勝とは言いませんが)安全に持ち出すことができます。しかし、B&Wの運送は本当に知識と技が求められます。
オーディオ買取は、査定に知識と経験が必要ですし、運送には技が必要です。最近はあまりオーディオに詳しくない業者が増えていると聞きます。オーディオを手放そうとお考えなら、ぜひオーディオ買取専門店にご依頼ください。きっと満足できるはずです。