思い出の詰まった大切なオーディオを、高額買取してくれると評判の「オーディオ買取屋」。出張買取の実績も豊富で、特に50代60代のオーディオ好きから支持されているという。
オーディオ買取屋とはどんな買取屋なのだろう。なぜ50代60代に人気なのだろう。そして、高額買取を可能にしている秘密とは。
十年以上、自らオーディオの出張買取に出向く店主・草間さんに、オーディオの出張買取の体験を手記にしていただいた。
【2024年版】高額買取で評判のおすすめオーディオ買取専門店9選 | 買取店それぞれの特徴
1.当店・オーディオ買取屋の事業案内
当店「オーディオ買取屋」の事業は、オーディオを所有する方からオーディオを買取り、次に大切にしてくださるであろうオーディオファンに繋ぐことです。
オーディオは非常に価値あるものばかりです。ですから、その価値を正しく未来へ伝えるためにも、私たちは使命感を持ってオーディオ買取事業に取り組んでいます。
実際の買取方法は、3つご用意があります。宅配買取、店頭買取、そして出張買取です。
1-1.宅配買取
宅配買取は、ご自宅にいながらオーディオを売却できるサービスです。ご自身で梱包していただき、着払いで送っていただきます。送料および梱包材の購入費は、当店が負担いたします。
時折、「自分で梱包するのですか?」とのお問い合わせをいただきますが、オーディオ買取屋では少し手間がかかりがちなスピーカーに関しては、梱包の仕方を動画で解説しています。多くのお客様は、それをご覧になりながら梱包すると上手くいくようです。「思っていたより簡単だった」「女性の私でもできました」などの声を多数頂戴しています。
もちろん、それでもうまく行かない場合は相談させていただいておりますが、やはりお手本や見本があれば、意外とオーディオの梱包は難しくないものです。ぜひ以下の動画を参考にしてください。
1-2.店頭買取
店頭買取は、当店「オーディオ買取屋」に直接お持ち込みいただく買取方法です。当店は国宝・松本城のある長野県松本市にございます。最近では信州への観光がてら、お立ち寄りいただくお客様も増えています。嬉しい限りです。
ただ、持込の日時は事前にご予約いただいております。
当店は人件費を極限まで削減し、その分をオーディオの買取金額に上乗せすることで、他所に負けない買取価格を実現しています。ですから、店番は雇っておりません。
作業スタッフがいることもありますが、誰もいないことも多々もあります。したがいまして、店頭買取をご希望の際は、必ず持ち込み日時を事前にご相談させていただいております。
1-3.出張買取
出張買取は、ご自宅まで出向いてお取引させていただく買取方法です。当店の場合、私を含めたスタッフがお伺いし、その場で査定しております。
本当は日本全国津々浦々、オーディオの買取ならお任せいただきたいところですが、あまり手を広げすぎては経費がかかりすぎて、高価買取が困難になる可能性があります。ですから、北は栃木県、西は大阪までを出張買取のエリアとして限定させていただいております。
また、出張買取は、買取総額が目安として、30万円以上の場合に限定しております。買取総額の目安は、以下のURLからお見積もりをご依頼いただければ確認できます。30秒ほどで見積もり依頼は完了します。お気軽にお申し付けください。
2.オーディオの買取価格は、店ごとにどれくらい異なるのか
2-1.当店・オーディオ買取屋の買取ポリシー
オーディオ買取屋がオーディオを買取る際、最も大切にしていることは「最高値」です。どこよりも高い「買取価格の最高値」を提示する。それが、当店・オーディオ買取屋の最重要課題です。
私もオーディオファンの一人です。思い出の詰まったオーディオは、1円でも高く買い取りたいし、そうやって買い取ったオーディオは、大切にしていただける方へお繋ぎしたい。それはオーディオファンなら当たり前のことです。
オーディオ買取屋のスタッフは、全員、オーディオを愛しています。不当に安い金額で買取って、高い金額で転売する。そんなことは私利私欲だけの商売は私たちにはできませんし、そんな行為は決して許しません。
今でもよく覚えています。実は昔、そうした詐欺まがいの行為を私は目撃したことがあるのです。
2-2.なぜオーディオの買取価格は、買取屋よってまちまちなのか
昨今、この業界に新規参入する企業は増加傾向にあります。おそらく、私が買取業をはじめた10年ほど前とは、2倍、3倍、あるいはそれ以上になっている気がします。
もちろん、それは悪いことではありません。ただ、その全てがオーディオを愛しているわけではなく、オーディオに精通しているわけでもないところが問題です。当然、そういった買取店が査定をすれば、価値を知らないから高い買取価格は提示できません。オーディオの所有者は大きく損をすることでしょう。
これだけでも問題なのに、さらに悪い事例もあります。
悲しいかな、オーディオファン以外の方は、たいていオーディオを過小評価する傾向にあります。多くの方は、「こんな古いスピーカーに価値はない」「大型アンプなんて重いだけ」と思うのです。それは仕方ないかもしれません。ただ、それにつけこんで、安く買い叩いて高く転売する。そんな業者がいることが、私はとうてい許せないのです。
2-3.【実話】買取価格が当店見積の1/3 !?
2016年だったと思います。私は、ありえない金額でオーディオを買い叩かれそうになった方に会っています。その方は、オーディオ好きのご主人を亡くされた、とある奥様。ご主人のご葬儀を終え、少しずつ心も落ち着いてきたので、そろそろ遺品整理に掛かろうとしたそうです。そして、そんな折、オーディオの買取業者をインターネットで知り、そこに出張買取を申し込みました。
が、虫の知らせでもあったのでしょう。奥様は直感的にその業者を信用できなかったらしく、その日は査定だけでお帰りいただいたそうです。そして、当店に電話があったわけですが、今でも私は、相談内容を聞いて驚いたことを覚えています。そのオーディオは、品番を聞いただけでも非常に価値があるとわかるオーディオで、先の業者が示した金額は到底ありえないものだったからです。
私たちはすぐ、ご主人のオーディオがあるご自宅へ伺いました。出張買取です。そして、奥様に許可を得てオーディオの査定を行ったのですが、その買取金額を奥様にお伝えすると、奥様は文字通り、飛び上がるほど驚かれました。なぜなら、私たちの提示した金額は、先の業者の3倍以上だったからです。
2-4.ピュアオーディオは高額
「ピュアオーディオ」とは、純粋に音楽を楽しむためのオーディオのことで、「ピュアオーディオ」は高額なものが少なくありません。10万円、20万円の商品はザラにありますし、100万円を超える物も珍しくありません。
ちなみに、YAMAHAのスピーカー「NS-1000M」は日本で最も売れた国産スピーカーの一つです。1974年に発売され、「センモニ」との愛称で23年間販売され続けました。
値段は1台108,000円。当時は消費税がありませんでしたから、税抜きで108,000円。そして、スピーカーは基本的に2台で1セットです。したがって、実質の値段は216,000円。
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:30cmコーン型(JA-3058A) 中域用:8.8cmドーム型(JA-0801) 高域用:3.0cmドーム型(JA-0513) |
再生周波数帯域 | 40Hz~20kHz |
クロスオーバー周波数 | 500Hz、6kHz、12dB/oct |
最低共振周波数 | 40Hz |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
定格入力(JIS連続) | 50W |
最大許容入力 | 100W |
レベルコントローラー | 中・高音、連続可変型 |
外形寸法 | 幅375x高さ675x奥行326mm |
重量 | 31kg |
20万円以上のスピーカーが飛ぶように売れていたなんて、今では想像しづらいことでしょう。しかし、ここで驚いてはいけません。今で言う20万円と、当時の20万円では価値が全く異なります。1970年頃は、ガソリン54円/ℓ、煙草150円。今は、ガソリン170円/ℓ以上、煙草500円以上。物価の開きは3倍以上です。
初任給も全く異なります。当時の大卒初任給は約4万円。近年は約22万円。
今の感覚なら、20万円のスピーカーは初任給の1ヶ月分です。しかし、当時なら5ヶ月分の給与です。
信じられない。
そんな方は少なくないことでしょう。しかし、オーディオブームの頃は多くの人がそうやって、数ヶ月分の給与をオーディオに注ぎ込みました。そして、そうやってやっとの思い出手にしたオーディオだから、私は安く買い叩く業者が許せません。ですから、私たちは口酸っぱくお伝えしているのです。
「オーディオを売るなら、実績豊富なオーディオ買取専門店にお願いしましょう」
3.出張買取の記録
3-1.好きこそ物の上手なれ
悪徳業者についての言及が多くなりましたが、私が「オーディオ買取屋」を開業したのは、近しい人が悪徳業者にオーディオを安く買い叩かれたからではありません。もしそうなら、美談として皆様の記憶に残ったのでしょうが、事実を申し上げると、この仕事は息子から提案されて始めたものです。
私の父、つまり息子の祖父はアルツハイマーを患っていました。そして、ある時から孫すら認識できなくなって……。それが相当辛かったのでしょうね。息子は私に言いました。
「老後はボケないように、好きなことや趣味を仕事にしたらどうかな」
そこで立ち上げたのが、この「オーディオ買取屋」です。技術屋一筋だった私ですが、定年して、すぐにこのオーディオ買取業を始めました。
もともと、オーディオは好きでしたが、そもそも私たちの世代は、オーディオを趣味に持つ人は非常に多くいました。特に1960年代〜80年代はオーディオブームと呼ばれ、オーディオは飛ぶように売れました。
断っておきますが、この流行は日本だけの話ではありません。それは世界規模でのムーブメントでした。世界中の若者が、大人の趣味としてオーディオに憧れ、リヴィングにオーディオセットを揃えることをステータスに感じていました。年収ほどのオーディオセットを揃える人も少なくありませんでした。
そして、私はそんな時代を生きたオーディオファンの一人です。メーカーの歴史や機種の特性については詳しくなりましたし、結果、それが今のオーディオ買取業に役立っています。
が、ただオーディオに詳しいだけでは、オーディオの買取はできません。オーディオは、そのオーディオが持つ特性を活かした音を鳴らして、初めて正しく評価されます。ですから、その観点から言えば、私の職歴「技術屋一筋」は、オーディオ買取業においては強みの一つだと思います。
3-2.懐かしの国産オーディオを買取る幸せ
今まで多くの出張買取を行い、たくさんのオーディオを買取ってきました。どれも記憶に残る名機ばかりでした。ただ、最近になって思うところがあります。
2022年、日本を代表する音響機器メーカー「オンキヨー」が倒産しました。75年以上の歴史を持つ日本の老舗メーカーだけに、このニュースはとてもショックでした。そして、それを聞いて思い出されたのが「オーディオ御三家」です。いわゆる「サン・トリ・パイ」の話。
「サン」は、サンスイ(山水電気)。
「トリ」はトリオ。現在の「ケンウッド」。
「パイ」はパイオニア。
この三社は日本のオーディオ御三家と呼ばれ、オーディオブーム期にはオーディオの名門として絶大な人気を誇りました。当店「オーディオ買取屋」も、出張買取にていくつも買い取りました。しかし、2014年です。サンスイは倒産し、パイオニアは音響機器事業を手放しました。あの時はえも言われぬ寂しさを覚えたものです。
というのも、1970年代頃のオーディオブーム期には、日本の家電メーカーのほぼ全てが、オリジナルオーディオブランドを持っていました。東芝はAurex(オーレックス)、シャープはOPTONICA(オプトニカ)、三菱はDIATONE(ダイアトーン)、松下電器(現在のパナソニック)はTechnics(テクニクス)、三洋電機はOTTO(オットー)、日立はLo-D(ローディ)。 その中でも、「サン・トリ・パイ」は別格でした。
名門機器が消えつつあるこの時代。だからこそ、私は正しくオーディオを評価して、名機を次の世代につないでいきたいのです。
型式 | レコードプレイヤー |
駆動方式 | ダイレクトドライブ |
制御方式 | クォーツ制御 |
回転数 | 33 1/3、45、78rpm |
回転数微調範囲 | ±8%(連続可変) |
起動トルク | 1.5kg・cm |
ワウフラッター | 0.01%(W.R.M.S. FG直読) 0.025%(W.R.M.S.JISC5521) |
S/N比 | 78dB DIN-B(IEC98A weighted) |
トーンアーム | ユニバーサルS字形スタチックバランスジンバルサスペンション方式 |
回転軸感度 | 7mg以下(水平・垂直初動感度) |
アーム高さ調節範囲 | 6mm |
針圧調整範囲 | 0g~4.0g |
シェル質量 | 7.5g |
適用カートリッジ質量 | 3.5g~13g 9.5g~13g(補助ウェイト使用時) 3.5g~6.5g(シェルウェイト使用時) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 14.5W |
外形寸法 | 幅453x高さ162x奥行360mm |
重量 | 12.5kg |
付属 | ダストカバー ヘッドシェル OFCピンコード EPアダプター |
別売:サブウェイトセット SH-1200W(¥10,000) | |
適合カートリッジ質量 (カッコ内はシェルを含む質量) | 12.5g~16g(20g~23.5g) 15.5g~19g(23g~26.5g) 22.5g~25.5g(30g~33.0g) |
3-3.出張買取の多くは海外ブランド
先ほどお話ししたように、オーディオブームは世界的な傾向でした。ですから、海外のオーディオブランドを保有している方も多く、当店・オーディオ買取屋もたくさん出張買取にてて買い取りました。
例えば、アメリカの老舗スピーカーブランド御三家「JBL」「アルテック」「エレクトロボイス」。いずれも歴史は非常に古く、JBLの創立は1946年、アルテックは1941年、エレクトロボイスは1927年。
アメリカのアンプも人気でした。特に、マランツ、マッキントッシュあたりの人気は突出していましたね。
イギリス製のタンノイやB&W(Bowers & Wilkins;バウワース アンド ウィルキンス)、デンマーク製のDALIやB&Oもたくさん買い取らせていただきました。
方式 | 3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・トールボーイ型 |
使用ユニット | 低域用:16.5cmコーン型x2 中域用:15.0cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
周波数特性 | 30Hz~50kHz -6dB |
周波数レスポンス | 38Hz~20kHz ±3dB |
出力音圧レベル | 90dB/2.83V/m |
高調波歪 | 1%以下(90Hz~22kHz) 0.5%以下(120Hz~20kHz) |
インピーダンス | 8Ω(最低3.0Ω) |
クロスオーバー周波数 | 350Hz、4kHz |
推奨パワーアンプ出力 | 50W~200W |
外形寸法 | 幅238x高さ1,020x奥行351mm |
重量 | 28kg |
面白いのは、オーディオは国民性が出るところです。作り手によって音質が変わるのです。
まずは日本製のオーディオ機器。メイド・イン・ジャパンは、工業製品としては誰からも、かなり高い評価を受けています。非常にバランスが良く、高品質が特徴です。
アメリカは、東と西で違います。
東は「イーストコーストサウンド」に象徴されるような、都会的で硬質な感覚の音楽。ですから、オーディオ機器も中低音域を軸に、重厚で深みのある音作りが得意です。一般的にジャズを聴くのに適していると言われますね。
一方、西は「ウエストコーストサウンド」と言って、のびのびとした開放感のある心地よさが特徴です。オーディオ機器も中音域を軸に、軽快でメリハリのある音作りが得意です。
いわゆるヨーロッパサウンドは、アメリカと異なり中高音域が好まれます。ただ、やはり地域によって音作りは異なります。
イギリスは、中高音域を軸にしつつ、低音も少し厚みを感じるウエットなサウンド。
ドイツは、透明感ある上品な高音域が特徴で、クラシック音楽を聴くのに最適だと言われています。
ただ、国によってオーディオ機器の買取価格が上下することはありません。オーディオ機器の買取価格は、メーカー、品番、そしてそのオーディオ機器の状態など、様々な要因で決定します。
ですから、まずはオーディオ買取専門店に見積依頼を出すことです。そして、ポイントは、オーディオ買取「専門」店に査定依頼を出すことです。買取専門だからこそ、適正価格が提示できます。もし何かしらの理由でオーディオを手放すおつもりなら、ぜひオーディオ買取専門店に見積もり依頼をお出しください。きっと満足な結果が得られると思いますよ!