オーディオマンの夢〜名古屋城でオーディオが組めたなら〜

オーディオマンの夢〜名古屋城でオーディオが組めたなら〜

もし、キング牧師が熱烈なオーディオファンなら、きっとあの演説はこんな風になっていることでしょう。

I have a dream.

私には夢がある。それは、オーディオドリームに深く根ざした夢である。

Today,I have a dream.

今日、私には夢がある。それは、いつの日か、歴史的名所でオーディオを鳴らすことである。

だから私は高らかに叫ぶ。

自由に音を響かせよう、愛知県の名古屋城から。

自由に音を響かせよう、京都府の金閣寺から。

自由に音を響かせよう、東京都のスカイツリーから。

あらゆる場所から、自由に音を響かせよう。

そんなわけで(どんなわけ?とは訊かないでください)、今回は名古屋城でオーディオが組めたならどんなセットにするか、自由に考察してみました。

名古屋城オーディオ

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目次

  1. 名古屋城とは
  2. 名古屋城にふさわしいプレーヤーを考える
  3. 名古屋城にふさわしいアンプを考える
  4. 名古屋城にふさわしいスピーカを考える
  5. まとめ

1.名古屋城とは

「伊勢は津でもつ。津は伊勢でもつ。尾張名古屋は城でもつ。」

伊勢音頭でも謳われているように、名古屋と言えば「名古屋城」です。しかし、そもそも名古屋はどんなところなのでしょう。そして、名古屋城とはどんなお城なのでしょう。

「名古屋城でオーディオが組めたなら」。

そんな妄想を好き勝手にする前に、まずは「名古屋」「名古屋城」についておさらいしましょう。

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1-1.名古屋の地理

「名古屋」と聞いて「喫茶店のモーニング」を思い浮かべる人は多いと思います。この文化は「名古屋飯」として何度もテレビで放映されていますし、名古屋発祥の喫茶店「コメダ」は、今や全国展開を果たしています。しかし、名古屋の喫茶店はモーニングが有名なだけではありません。他にも「JAZZ & COFFEE YURI」など、JAZZ喫茶の名店も数多くあります。

また、コンサートホールも多くある土地です。

熱田区には「名古屋国際会議場」、東区には「愛知県芸術劇場(愛知芸術文化センター内)」「名古屋市芸術創造センター」、昭和区には「名古屋市公会堂」、中区には「三井住友海上しらかわホール」「電気文化会館 ザ・コンサートホール」「宗次ホール」があります。

日本オーケストラ連盟正会員「名古屋フィルハーモニー交響楽団」が本拠を置くのも名古屋ですね。名古屋フィルハーモニー交響楽団は、「名フィル」との愛称で親しまれているプロのオーケストラです。2016年には60周年を迎える、歴史あるオーケストラです。

名古屋は、ジャズ、クラッシックともに、音楽の愛好家が多い土地なのです。

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1-2.名古屋城

そんな名古屋にそびえるのが「名古屋城」です。

名古屋城は徳川家康が天下統一の最後の布石として、九男義直のために築城されました。以降は、徳川御三家の一つ「尾張徳川家」17代の居城として明治まで利用されました。

大小天守と櫓、門、御殿などの一部は戦前まで残存していましたが、1945年の名古屋大空襲により大部分を焼失します。しかし、戦後に天守などが外観復元され、現在では大阪城、熊本城とともに日本三名城に数えられています。

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最大の特徴は、大天守に上げられた金の鯱です。「金鯱(きんこ)」とも呼ばれ、こちらは城だけでなく名古屋の街の象徴にもなっています。

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2.名古屋城にふさわしいプレーヤーを考える

徳川家康が天下統一の最後の布石として築城した「名古屋城」。これは真の意味で、戦国の世の”終焉を象徴”したお城です。

そんなお城には、デノンの「DP-900M」はどうでしょう。デノンがオーディオ界の天下統一を果たしたかどうかは別として、「DP-900M」は、デノンが「DENONマニュアルプレーヤー最終章」と銘打って発売したモデルです。マニュアルプレーヤーの”終焉を象徴”するプレーヤーです。

デノンは国産初となる放送局用円盤録音再生機をNHKに納入した昭和14年以降、アナログプレーヤーの領域でもマーケットリーダーとして様々な機種を開発してきました。その中で生まれた数々のアイディアが、このプレーヤには融合されています。

独自の磁気パルス検出による「ダイレクトドライブ方式」の搭載。強化リブ16本を配した直径331mmのアルミダイカストターンテーブルの採用。そして、大型アルミダイカストアームベースは、3点のポイントとブチル系ゴムパッキンによりキャビネットからフローティング。さらにトーンアームは、トランス付重量級カートリッジにも対応する高い剛性を誇ります。

また、味わい深いデザインが古き良き時代のイメージを喚起させます。

鑑賞者自らがレコードに針を落とすことを美学とするマニュアルプレーヤーの最終章「DP-900M」。これこそ、徳川家康が天下統一の最後の布石として築城した「名古屋城」で聴くにふさわしいプレーヤーではないでしょうか。

DENON DP-900M

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引用元:DENON museum

【主な仕様】

  • 駆動方式:DENONクォーツダイレクトドライブ
  • ターンテーブル:アルミダイカスト331mm(強化リブ入り)
  • ワウフラッター:0.02W・rms
  • SN比:78dB
  • トーンアーム:S字型(カートリッジ、ヘッドシェル別売)
  • 外形寸法:W504×H186×D407mm
  • 質量:13kg

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3.名古屋城にふさわしいアンプを考える

「御三家」と言えば誰でしょう。

「橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦」でしょうか。あるいは新御三家「郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎」でしょうか。それとも、徳川将軍家に連なる「尾張徳川家・紀州徳川家・水戸徳川家」でしょうか。少し前置きが長くなりましたが、名古屋城は徳川御三家「尾張徳川家」の居城です。

一方、オーディオ界にも御三家は存在し、その一つが「サンスイ」です。

やはり徳川御三家が居城した名古屋城には、オーディオ御三家のオーディオ機器ですよね。そんなわけで、名古屋城に似つかわしいアンプとして「SANSUI AU-α305R」を推薦したく思います。

「AU-α305R」は、α-07シリーズの思想を継承したα-05シリーズのプリメインアンプです。シンプルな伝送・増幅回路をバランスよくレイアウトし、音質に与える悪影響を排除しています。CD入力をダイレクトにパワーアンプ部に伝送するCDダイレクト機能を搭載しています。

ゴールドとブラックの2色のカラーバリエーションがありますが、やはりここはゴールドでしょう。

SANSUI AU-α305R

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引用元:オーディオの足跡

【主要規格】

型式:プリメインアンプ
  • 定格消費電力:130W
  • 寸法:幅430×高さ134×奥行315mm
  • 重量:7.5kg
<パワーアンプ部>
  • 実効出力(20Hz〜20kHz):55W+55W(8Ω)
  • 実用最大出力:78W+78W(EIAJ、6Ω)
  • 全高調波歪率:0.08%以下(実効出力時、8Ω)
<プリアンプ部>
  • 入力感度/インピーダンス(1kHz):Phono MM:3.5mV/47kΩ、CD、Tuner、Line、Tape/DAT、MD:200mV/47kΩ
  • 周波数特性(1W):Phono MM:20Hz〜20kHz ±0.5dB、CD、Tuner、Line、Tape/DAT、MD:10Hz〜70kHz +1 -3dB
  • SN比:Phono MM:80dB、CD、Tuner、Line、Tape/DAT、MD:100dB

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4.名古屋城にふさわしいスピーカーを考える

繰り返しになりますが、名古屋城といえば、やはり大天守に載っている金鯱です。

金鯱は1612年の名古屋城天守竣工時は、一対で215.3kgの金が使用されたといわれています。しかし、藩財政の悪化により1846年までの3度にわたって金板の改鋳を行い、鯱の鱗の金純度は下げり続けます。そして、そのおよそ100年後の1945年の名古屋大空襲で消失します。

現在の金鯱は復元されたものです。一対に使用された金の重量は88kg。大きさは雄2.62m、雌2.57m。そして、この金鯱があまりに多くの方に好かれているため、名古屋のお土産の印象は、非常にゴールド感が強くなっています。

それを鑑みますと、やはりスピーカーは「JBL Century Gold」でしょう。1996年にJBL創立50周年記念のアニバーサリーモデルとして登場し、価格はペアで54万円。JBLの原点「美しい家庭用スピーカー」が実現されたモデルです。

高域用ユニットに2.5cmドーム型ツィーター「050Ti Gold」を採用し、振動板にはエッジ一体成型のチタンダイアフラムを採用。このチタンダイアフラムには、フェイスプレートとともに24金メッキ処理が施されており、金属面に適度なダンピングを持たせることでより滑らかな高域特性を得ています。

特筆すべきはこの金メッキ処理です。このゴールドが、JBLの追求する「美しい家庭用スピーカー」を実現しています。まるで名古屋城の上に載る金の鯱のごとく、「JBL Century Gold」は上部がゴールドなのです。

「JBL Century Gold」

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引用元:オーディオの足跡

【主要規格】

  • 構成 :3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
  • インピーダンス:6Ω
  • 周波数特性:38Hz〜22kHz-6dB  50Hz〜20kHz±1.5dB
  • 出力音圧レベル:90dB/2.83V/m
  • 使用ユニット:<低域用>30cmコーン型(Century1200)
  • <中域用>12.5cmコーン型(Century500)
  • <高域用>2.5cmドーム型(050Ti Gold)
  • クロスオーバー:600Hz、2.8kHz
  • 寸法:W382×H673×D302mm
  • 重量:27.2kg

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まとめ

「名古屋城でオーディオを組めたなら」。考案結果は以下の通りです。

プレーヤー:DENON DP-900M

プリメインアンプ:SANSUI AU-α305R

スピーカー:JBL Century Gold

そうです。

もうお気づきかと思いますが、実は全ての機器がゴールドです。名古屋に行かれた方はお分かりかと思いますが、本当に名古屋は金色好き!ご存知の通り、世界に一台しかない「金色タクシー」も名古屋ナンバーです。

それもこれも、理由は「金鯱」にあります。それは間違いありません。ですから、今回はゴールドのオーディオで組み上げてみました。

「金閣寺ではどうするんだ」

そんな声が聞こえてきそうですが、それはまた別の機会に。

「その組み合わせの音はどうなんだ」

そんな声も聞こえてきそうですが、今回は音を度外視して考察しました。

いずれにせよ、あなたならどんなオーディオを組みますか。私に賛成ですか?それとも私と異なるセットを組みますか?

いつかどこかで、そんな話ができたらいいですね。

では、また近いうちにお目にかかります。

あなたのサウンドライフが、ゴールドさながらに輝くことを祈りつつ。

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