最終更新:2026年4月|初版:2025年7月
「捨てるのはもったいないけど、いくらになるのかまったくわからなくて。」
そう言って電話をくださったのは、長野市に住む60代の男性でした。リビングに置いていたBOSEのWave Music Systemが、新しいスマートスピーカーを買ったことで使われなくなり、押し入れに眠っていたとのこと。「BOSEって有名だから多少は値がつくかな、と思って」——その感覚は正しい。問題は、「どこに持ち込むか」で査定額が大きく変わるという現実です。
当店「オーディオ買取屋」を運営する株式会社ヴィンテージストックは、2010年の創業から16年、長野県松本市を拠点にヴィンテージオーディオの買取を続けてきました。累計取扱点数は10万点以上。全ての査定を担当するのは、無線技士1級・技術歴40年の現社長・草間啓介です。
この記事では、そのノウハウをすべて公開します。
この記事でわかること:
- BOSEの主要モデル別・最新買取相場(2026年最新版)
- 買取額を上げる具体的なポイントと、やってはいけないこと
- 業界の裏側——安く買い叩く業者の手口と見分け方
- 付属品・状態別の査定への影響
- オーディオ買取屋に相談するメリット

BOSEとは?買取市場での位置づけ
BOSEとは、1964年にマサチューセッツ工科大学(MIT)の音響工学者アマル・ボーズ博士が創業したアメリカの音響機器メーカーで、「小さな筐体から豊かな低音を出す」独自技術で世界的なブランドを確立した企業です。
BOSEが中古オーディオ市場で特別な位置を占める理由は、知名度の高さだけではありません。ブランドへの強いロイヤルティ、独自技術(ウェーブガイド技術やフェーズガイド技術)、そして長年にわたって一定の品質を維持してきた信頼感。これらが組み合わさることで、使用済み製品であっても安定した需要が続いています。
特に日本市場では、1970年代から輸入が始まったBOSE 901シリーズが「伝説のスピーカー」として今も根強い人気を持ち、オーディオマニアだけでなく、普通のリスニング愛好家にも幅広く支持されています。
BOSE主要モデル別・買取相場一覧(2026年最新版)
結論として、BOSEの買取相場はモデルと状態によって数百円から数万円まで幅があります。以下の表は、2026年現在の市場実勢をもとにした目安です。
※実際の査定額は状態・付属品・時期によって変動します。あくまでも目安としてご参照ください。
| モデル名 | 発売年代 | 買取相場(良品) | 需要 |
|---|---|---|---|
| BOSE 901(初期〜第4世代) | 1968〜1980年代 | 15,000〜50,000円 | ★★★★★ |
| BOSE 301 / 401 | 1970〜1980年代 | 3,000〜15,000円 | ★★★☆☆ |
| Wave Music System(初代〜III) | 1993〜2000年代 | 5,000〜20,000円 | ★★★★☆ |
| Wave SoundTouch Music System IV | 2016年〜 | 10,000〜30,000円 | ★★★★☆ |
| SoundLink Mini(初代) | 2013年 | 2,000〜6,000円 | ★★★☆☆ |
| SoundLink Mini II | 2015年〜 | 3,000〜8,000円 | ★★★☆☆ |
| SoundLink Color II | 2016年〜 | 1,000〜4,000円 | ★★☆☆☆ |
| Soundbar 700 / 900 | 2018年〜 | 10,000〜35,000円 | ★★★★☆ |
| QuietComfort 35 II(ヘッドフォン) | 2017年〜 | 5,000〜15,000円 | ★★★★★ |
| QuietComfort 45(ヘッドフォン) | 2021年〜 | 10,000〜25,000円 | ★★★★★ |
| 700(ヘッドフォン) | 2019年〜 | 8,000〜22,000円 | ★★★★☆ |
| BOSE 121 / 141 / 161 | 1990年代〜 | 500〜3,000円 | ★★☆☆☆ |
表を見てわかるとおり、BOSE 901のようなヴィンテージモデルと、QuietComfort 45のような現行に近いノイズキャンセリングヘッドフォンは、まったく異なる市場で売買されています。大切なのは「自分の持っているものがどちらに近いか」を正しく把握することです。

BOSE 901が今も高く売れる理由
結論から言います。BOSE 901は2026年現在も、ヴィンテージスピーカーの買取市場で最も安定した需要があるBOSE製品のひとつです。
技術屋40年の店主・草間啓介はこう言います。「901は設計思想が独特だから、代わりになるものがないんですよ。9つのフルレンジドライバーを使って、壁に向けて音を反射させるという発想は、今の時代でもあのスピーカーだけのもの。だから欲しい人は今も欲しいし、代替品がない分、値崩れしにくい」。
実際、901を手放す方の多くは「場所を取るから」「アンプを買い替えたら相性が合わなくなった」という理由です。手放す側の事情はわかる。でも、受け取る側には熱心なファンがいる。この需給のバランスが、価格を支えています。
ただし、901には注意すべきポイントがあります。それはドライバーのエッジ(振動板の外周部分)の劣化です。特に初期から第3世代にかけての製品は、エッジが発泡ウレタン製で、年数が経つと硬化・崩壊することがあります。「エッジが割れているから値がつかない」と言う業者もいますが、それは必ずしも正しくありません。専門店であれば、エッジ補修の可能性も含めて適正評価を行います。
「高く売れないBOSE」の特徴
正直に書きます。すべてのBOSE製品が高額査定になるわけではありません。買取市場での評価が低くなりやすいBOSE製品には、明確な共通点があります。
- Bluetoothスピーカーの廉価ライン(SoundLink Color系など):競合製品が多く、差別化しにくい
- 2010年代以降のPC周辺機器寄りのモデル:コンパニオン3・5など、需要は一定あるが値崩れが早い
- Amazonや家電量販店で現行販売中の製品:新品が流通している限り、中古に価格優位性が出にくい
- 動作確認ができない製品:BOSEはデジタル系統が多く、基板故障の修理費が高額になるため
- 付属品(リモコン・電源ケーブル・専用リモート)がない製品:Wave Music Systemはリモコンがないと評価が下がる
これらは「値がつかない」のではなく、「期待ほどはつかない」ケースがほとんどです。それを知らずに持ち込んで失望するより、事前に知っておいた方がいい。それがこの記事を書いた理由のひとつです。

買取額が上がる!査定前に必ずやること5つ
査定額は「モデル」と「状態」で決まります。モデルは変えられませんが、状態は準備次第で改善できます。以下は、査定前に必ず確認してほしい5つのポイントです。
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動作確認を必ずする
「たぶん動く」ではなく、実際に電源を入れて音が出るか確認してください。Wave Music Systemであればラジオ受信まで、ヘッドフォンであればBluetooth接続まで試してみましょう。動作確認済みであることを伝えるだけで、査定担当者の評価が変わります。
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付属品を探す
リモコン、電源ケーブル、専用ACアダプター、元箱、取扱説明書——これらがあるとないとでは、査定額に数千円〜1万円以上の差が出るケースがあります。特にWave Music Systemのリモコンは必須です。押し入れの奥、引き出しの中まで一度探してみてください。
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外観を優しく清掃する
乾いた柔らかい布で、ホコリや表面の汚れを取り除いてください。ただし、メラミンスポンジや溶剤系のクリーナーは塗装を傷めます。「やりすぎ」は逆効果。優しく、が鉄則です。スピーカーのグリルは外さないでください(針金など硬いもので傷をつけるリスクがあります)。
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型番を確認しておく
型番は本体の底面または背面に記載されています。「BOSEのスピーカー」ではなく「BOSE 901 Series IV」と伝えられれば、電話での事前査定がスムーズになります。Googleで「型番 BOSE」と検索するだけで製品情報が出てきます。
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複数の業者に声をかける
1社だけに査定を依頼するのは損です。特に希少なヴィンテージモデルほど、業者によって評価額が数倍変わることがあります。少なくとも2〜3社から見積もりを取ることをおすすめします。当店でも、他社の査定額があればそれを参考に再査定いたします。
業界の裏側——安く買い叩く業者の手口
ここは正直に書きます。オーディオ買取業界には、残念ながら知識のないお客さんを安く買い叩く業者が存在します。代表的な手口を知っておいてください。
手口1:「動作品保証ができない」と一方的に減額する
店頭に持ち込んだその場で動作確認をせず、「動作の保証ができないため」として相場の半額以下を提示してくることがあります。ちゃんとした専門店であれば、その場でテストします。もし「検査できない」と言うなら、その店はBOSEの修理・検査に対応できていないということです。
手口2:「古いから部品がない」という脅し
特にヴィンテージモデルに対して使われる手口です。「もう部品の供給が終わっているから、壊れたら直せない。だから二束三文しかつかない」という論法です。しかし、買取店が引き取った後、実際には問題なく動く場合も多い。あるいは、業者自身が修理ルートを持っているにもかかわらず、持ち込み者には「直せない」と言うケースもあります。
手口3:まとめ買いによる単価の引き下げ
「このスピーカーは5,000円だが、アンプと一緒に持ってきてくれれば全部で8,000円で引き取る」という提案です。個別に査定すれば合計15,000円になるものを、まとめることで交渉力を削ぐ手法です。基本的に、まとめて売る場合も単品の合算額を基準に交渉してください。
当店では、全品目ごとに査定額を明示します。まとめて売っていただく際も、各品目の査定額をお伝えした上でご判断いただく方針です。
▶ お問い合わせはこちら(無料査定受付中。電話・メール・LINE対応)

Wave Music Systemを売る方は特にご注意を
BOSEの中で最も「相場を知らずに損している」ケースが多いのが、Wave Music Systemシリーズです。
Wave Music Systemは、1993年に初代が登場したBOSEの看板商品のひとつ。ラジオ・CD・外部入力をこなす一体型のオールインワン機器で、特に年配の方に根強い人気があります。見た目はシンプルなラジカセですが、内部に「ウェーブガイドテクノロジー」と呼ばれる独自の音響設計が詰まっており、筐体の小ささに反した豊かな低音を出せるのが特徴です。
問題は、これを「古いラジオ」と判断して廃品回収業者や家電量販店の下取りに出してしまう方が多いことです。廃品回収業者に持ち込んだ場合、状態が良くても数百円にしかならないこともあります。専門店であれば、同じものが5,000円〜20,000円になることは珍しくありません。
「ちょっと待って、一度専門店に聞いてみよう」——その一手間が、数万円の差になり得ます。

ヘッドフォン・ノイズキャンセリング系BOSEの査定ポイント
BOSEのヘッドフォン、特にQuietComfortシリーズとHeadphones 700は、2026年現在も中古市場で安定した需要があります。ただし、評価額に大きく影響するポイントがあります。
イヤーパッドの状態
ヘッドフォンは、耳に直接触れるイヤーパッド(耳あて部分)の劣化が査定に直結します。表皮が剥がれている、ベタつきがある状態だと、大幅に評価が下がります。交換用イヤーパッドは市場で販売されていますが、純正品でない場合は評価対象外になることもあります。
充電ケーブル・ケース・元箱
Bluetoothヘッドフォンの場合、充電ケーブル(USB-C or Micro-USB)、折りたたみ用ケース、元箱があるかどうかで査定額が変わります。特にQC45などの上位機種は付属品があるだけで数千円上がることがあります。
バッテリーの持ち
Bluetooth製品の査定で見落とされがちなのがバッテリーの劣化です。「フル充電しても2時間しかもたない」という状態は、減額の対象になります。事前に満充電してバッテリーの実使用時間をある程度把握しておくと、査定担当者との会話がスムーズになります。
当店がBOSE買取で選ばれる理由
全国には無数のオーディオ買取業者があります。なぜ当店「オーディオ買取屋」を選んでいただけるのか、正直にお伝えします。
理由1:査定担当者が「技術屋」である
当店の全査定は、無線技士1級・技術歴40年の現社長・草間啓介が担当します。「資格があるから偉い」ということではありません。回路を読め、実際に修理ができる人間が査定するということは、「直れば価値が戻る」ものを正しく評価できるということです。壊れている=価値ゼロ、とは絶対に言わない。その差が、お客様の手元に残る金額の差になります。
理由2:16年・10万点以上の実績
2010年の創業から現在まで、累計10万点以上のオーディオ機器を取り扱ってきました。BOSEは、その中でも取扱件数が特に多いブランドのひとつです。実績の積み重ねが、適正な相場観を支えています。
理由3:長野県内はもちろん、全国対応
宅配買取に対応しているため、遠方の方もご利用いただけます。「持ち込むのが大変」「近くに専門店がない」という方もお気軽にご相談ください。
理由4:査定額を明示して、納得してから売れる
査定額をご提示した後、ご納得いただけなければ無料でお返しします(宅配の場合は返送料のみ)。「とりあえず聞いてみる」感覚でご相談ください。
▶ お問い合わせはこちら(無料査定受付中。電話・メール・LINE対応)
よくある質問(FAQ)
Q. BOSEは何年前のものでも買取してもらえますか?
A. はい、年代を問わず査定可能です。特にBOSE 901のような1960〜70年代のヴィンテージモデルは、古いからこそ需要がある場合があります。「古すぎるかもしれない」とご心配な場合も、まずはお問い合わせください。型番と状態をお伝えいただければ、お電話やメールで事前査定いたします。
Q. 箱や説明書がない場合でも買取できますか?
A. 買取は可能です。ただし、元箱・取扱説明書・リモコンなど付属品がある場合に比べると、査定額が下がることがあります。特にWave Music Systemはリモコンがないと大幅な減額になるケースがあるため、お売りになる前にぜひ一度お探しください。
Q. 電源が入らない、音が出ないBOSEでも買取してもらえますか?
A. 状態によっては買取可能です。完全に動作しない場合でも、修理可能と判断できるものや、部品取り用として価値があるものは査定の対象になります。ただし、状態が不明なまま「動作品」として扱うことはできませんので、現状についてご正直にお伝えください。
Q. まとめて売った方が高くなりますか?
A. 必ずしもそうではありません。当店では、まとめてご依頼いただいた場合も、各商品ごとに査定額を明示します。「合計○○円」とまとめて提示して、個別の内訳がわからない査定はしていません。まとめ売りが有利になるかどうかは内容次第です。
Q. 遠方でも買取してもらえますか?
A. はい、全国対応の宅配買取を承っています。長野県外の方も多くご利用いただいています。梱包材の用意が難しい場合もご相談ください。なお、大型のスピーカーシステム(BOSE 901など)については、安全な梱包方法について事前にご案内いたします。
Q. 査定後に断ることはできますか?
A. はい、できます。査定額をご提示した後、ご納得いただけない場合は買取をキャンセルしていただけます。店頭持ち込みの場合はその場でお返しします。宅配買取の場合は、返送料はお客様のご負担になりますが、断ること自体に費用は発生しません。
Q. BOSEのサウンドバーも買取対象ですか?
A. はい、対象です。Soundbar 700・900・Ultra Soundbarなど、BOSEのホームシアター系製品も査定いたします。HDMIケーブル、リモコン、ACアダプターが揃っていると評価が上がります。テレビ買い替えに伴って不要になったサウンドバーは、ぜひご相談ください。
まとめ:BOSEを手放す前に、一度専門家に相談してください
この記事で伝えたかったことを3行でまとめます。
- BOSEは知名度があり、正しい業者に持ち込めば適正価格がつく
- どのモデルをどの状態で持ち込むかで、査定額は大きく変わる
- 業界の裏側を知った上で、複数業者に声をかけることが大切
TL;DR:BOSEの買取額は業者と準備で数倍変わる。専門店に、型番と状態を伝えた上で見積もりを取ることが最善策。
押し入れに眠っているBOSEのスピーカー、Wave Music System、ヘッドフォン——「捨てる前にちょっと聞いてみよう」という感覚で構いません。当店の全査定は、技術歴40年の店主・草間啓介が担当しています。売る売らないは査定後にご判断いただければ十分です。