オーディオマニア必見!0円で音質を向上させる方法

オーディオマニア必見!0円で音質を向上させる方法

0円というと、「実質0円」と「一括0円」があります。しかし同じ0円でも、お得度合いは全く異なります。

例えば通信業界では、「実質0円」は、端末代金を毎月の通信料金からの割引で相殺します。一方、「一括0円」は、端末代金がまさに0円となります。つまり、毎月の通信料金からの割引は残ります。
実は同じ0円でも、「実質0円」より「一括0円」の方がはるかにお得なのです(というより、実質0円が本当にお得なのかはわかりかねる部分もあります)。

ところで、今回ご紹介する「0円で格段に音質を向上させる方法」は、本当に0円でできる音質向上プランです。実質0円ではなく、真正0円です。

ただ、その中には地味すぎるものからオカルト的なものまで様々です。が、実際に効果を感じる方がいるのも事実です。

では、さっそく真正0円で、格段に音質が向上する方法を見ていきましょう!

1.ゾーニング

ゾーニングとは空間を用途別に分けて配置することです。オーディオには「プレーヤー」「アンプ」「スピーカー」など複数の役割を担う機器があり、ゾーニング次第で大きく音質が変わります。

そこでこのパラグラフでは、まずはオーディオの基本中の基本、ゾーニングの考え方をご紹介します。

1-1.前提

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リスリングルームを片付けておくこと。これはオーディオを楽しむ際の大前提です。全てはそこから始まります。そして、オーディオが精密機器であることも忘れてはいけません。直射日光が当たる場所、湿気の多い場所はもちろん、不安定な場所に置くのも出来る限り避けてください。

また、スピーカーを壁にくっつける初級者がたまにいますが、それはよくありません。必ずスピーカーは壁から離しましょう。

1-2.椅子の位置

理想のリスニングポイントは、あなたが座る椅子の位置リスニングポイント)が二等辺三角形の頂点になり、その底辺の左右にスピーカーが設置してある状況です。

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ここで重要になってくるのが「スピーカーはあまり動かない」という事実で、「椅子はしばしば動いてしまう」ということです。つまり、もしあなたが最高の音を追求するなら、一度は正しくスピーカーを設置した後も、継続的に椅子が正しい位置にあるかのチェックは必要となります。

高さについては、ツイーターを耳の高さに合わせることが基本です。

音は高音になるほど指向性が強まります。したがって、スピーカーの方向が耳から外れるほど高音は聞き取りづらくなります。もしツイーターが耳の高さに調節できない場合は、スピーカーの角度を変え、極力ツイーターが耳の方向に向くようにしましょう。

ただし、これはあくまで基本です。スピーカーにはそれぞれ視聴に最適な高さがあります。中級者以上の方は基本から少し離れてみて、実際に音を探ってみてもいいでしょう。

1-3.室内音響を整える

本格的なルーム・チューニングは、オーディオ上級者の最後の難関とも言われています。が、実は室内音響はちょっとしたことで変えられます。

スピーカーと壁の距離を縮めれば低音が響くようになりますし、座布団をスピーカーの後ろに置けば音のこもりがとれます。また、響きすぎる部屋なら、カーペットやカーテン、じゅうたんなども有効でしょう。

部屋の広さ、形状、音源の場所、温度の湿度など、音が変わる要因はいくらでもあります。部屋の隅にグッズを置いたり、雑誌やビンなどを使って響きをコントロールし、是非自分だけの音場を作りましょう。

2.「しめる」で音を改善する

2-1.スピーカー端子を「しめる」

伝送損失は間違いなく音質を低下させます。しかし、伝送ロスは決して0にできないため、このロスの比率を下げることが音質向上には重要となります。

そこで、まず注意していただきたいのが「スピーカー端子」です。

何でもそうですが、接続部分は往々にしてロスが起きやすい部分です。実際、スピーカー端子の緩みは接触抵抗の増加が懸念され、導通性能の悪化が予想されます。また、不要共振の影響も考えられます。

こうした状況は信号の伝送ロスにつながり、音質を悪化させる原因となります。一度確認して、緩んでいるようなら回らなくなるまで締め直しましょう。ポイントは、スピーカー側とアンプ側の両方をしめ直すことです。

2-2.スピーカーユニットのネジを「しめる」

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スピーカーを長期間使用していると、振動等によりスピーカーユニットを固定しているネジは緩んできます。ネジが緩いと振動板の動きが阻害され、不明瞭で反応が鈍い音になってしまいます。定期的にスピーカーユニットのネジは締め直しましょう(これはオーディオ上級者もやっていることです)。

ネジを締める場合は、一か所を一気に締めるのではなく、すべてのネジを同じ強さで締め直します。具体的には、1/4回転ほど増し締めし、音を確認。締め付け過ぎた場合は1/4回転ほど戻して、再び音を確認。これを繰り返して最適な締め付けに調整します。

ただし、締めすぎには注意が必要です。締めすぎるとユニットの振動がキャビネットに伝導しづらくなり、音がタイトになりすぎて響かなくなるからです。(締め付ける強さは機種により異なります。ご自身で最適な締め付け具合を見つけてください。)

2-3.家のネジを「しめる」

ドアの蝶番、ドアノブのネジ、サッシの窓枠を固定しているネジや、そのほか室内のあらゆるネジを締め直すことで音質が向上する場合があります。ものは試しです。ぜひ取り組んでみてください。

なお、スピーカーユニットのネジ同様、締めすぎは響きが奪われます。くれぐれもご注意ください。

3.電気を制して音を良くする

3-1.コンセントをよく見る

壁のコンセントをよく見てください。一般家庭の壁コンセントは、長さの異なる穴が対になっています。通常、向かって左側の穴が少しだけ長くなるように取り付けられています。

実は、100Vの交流は右側の短い穴に流れていて、左側の長い穴には流れていません。この100Vの交流が流れている方(通常右側の短い穴)を「ホット」と呼び、電気の流れていない方(通常左側の長い穴)を「コールド(アース)」と呼んでいます。

しかし(特に築年数の古い家では)、前述した約束事(ホットは右、コールドは左)は意外と守られていません。そこで、念のためにチェックすることをお勧めします。

チェックにはテスターを使います。アナログタイプとデジタルタイプがありますが、デジタルタイプの方が使い勝手がいいと思います。

使い方は簡単です。
まず、テスターのモードを交流電圧に切り替えます。
次に、先ピンの片方を指でつまみ、もう一方の先ピンを穴に差し込んでホットとコールドの電圧をそれぞれ測定します(感電することはありません。ご安心を)。

その結果、コールド側の電圧が低ければ極性に間違いはありません。しかし、仮に配線が逆になっていても正す必要はありません。どちらがコールドかを覚えておくだけで充分です。次のステップに進みましょう。

3-2.正しく挿す

電源ケーブル、あるいは電源プラグの中には、コールド側に目印が付いているものがあります。代表的な目印は、「プラグの刃に○」「プラグに△」「ケーブルの被覆に線」などです。これらの目印がある側を、壁コンセントのコールド側に差し込んでください。

電源ケーブルに目印がない場合は、テスターを使って本体のシャーシ電位を測り、正しい極性を調べます。

まず、測定する機器の接続ケーブルをすべて外します。そして、電源ケーブルのみ接続した状態で機材の電源を入れ、先ほどと同じ要領で測定します。

テスターのモードを交流電圧に切り替え、片方を指でつまみ、もう片方を測定する機材のRCA端子の外側やネジなどシャーシに繋がっている部分に当てます。電源ケーブルの挿す方向を変えて同様に計測し、電圧の低い方が正しい極性になります。

3-3.なぜ極性を合せるのか

オーディオ機器に限らず、全ての電気製品は電気が流れることで筐体(シャーシ)が帯電します。この帯電した電圧がシャーシ電位です。原則としてシャーシ電位は低いのが理想です。

このシャーシ電位は電源の極性を合わせることで下げることができ、グランド電位の変動に伴う音声信号の歪みや劣化を軽減することができます。これにより、微小信号の再現性が向上し、音像定位が良好となる等の効果が見込めます。

4.その他、簡単な音質向上術

4-1.エージング

「慣らし運転(英語ではBreak-in)」という言葉が一般にも浸透しているように、機械物は使い込んだ方がスムーズに動くことは誰もが承知していることです。これがいわゆる「エージング」です。

オーディオの場合、エージングは新品ほど時間を要し、本来の音が出るまで少なくとも2〜3ヶ月は必要だと言われています。しかし、ある程度使い込んだ機器でも、電源を入れた直後は音が不安定になりがちです。機器にもよりますが、10分前後のエージングを経ることで(つまり、10分前に電源を入れておくことで)、最初から音像定位や音圧の安定した音が楽しめます。

4-2.蛍光灯を消す

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蛍光灯はノイズ源です。
点灯時のノイズは、グロースタートが最も大きく、次いでラピットスタート、その次がインバータータイプです。とはいえ、蛍光灯は点灯中は瞬間的な放電を繰り返すという原理なので、ノイズ源であることに変わりはありません。

音を楽しむ際は、蛍光灯オーディオ機器はできるだけ離す、あるいは蛍光灯は消しましょう。ちなみに、根本解決には白熱灯への取替えをお勧めします。

5.まとめ

今回ご紹介した方法は、真正0円で取り組める内容です。そして、どれも基本中の基本で、覚えておいて損はしないセオリーばかりです。

しかし、基本に忠実なだけでは、あなたが理想とする音には辿り着けないと思います。時には大胆に基本を無視することも必要です。実際、多くの方がそうやって自分の音と巡りあっています。

基本は基本としてマスターし、その上であなたなりのチューンアップを施し、運命の音に出会ってください。

では、また近いうちにお目にかかります。
タダより高いものはない」が、あなたにとっては「タダでも効果の高いものはある」になることを祈りつつ。

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