「恋ダンス」にベストなオーディオとは?

「恋ダンス」にベストなオーディオとは?

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2016年秋から話題沸騰の「恋ダンス」。
もはや説明不要なほどの人気ぶりですが、「恋ダンス」が音楽である以上、それを聴くためのベストなオーディオは必ず存在します。

そこで今回は、恋ダンスを踊ってみた……ではなく、恋ダンスにベストなオーディオを考察してみた、という記事を。

目次

  1. 恋ダンス
    1-1.恋ダンスとは
    1-2.恋
    1-3.振り付け
  2. 逃げるは恥だが役に立つ
    2-1.原作
    2-2.ストーリー
    2-3.登場人物
    2-4.「恋ダンス」「逃げ恥」のまとめ
  3. 恋ダンスにベストなスピーカー
    3-1.ベストなスピーカー
    3-2.製造会社
    3-3.スピーカーの特徴
    3-4.スピーカーユニット
  4. 恋ダンスにベストなプレーヤー(デジタル)
    4-1.ベストなプレーヤー(デジタル)
    4-2.プレーヤーの特徴
  5. 恋ダンスにベストなプレーヤー(アナログ)
    5-1.ベストなプレーヤー(アナログ)
    5-2.プレーヤーの特徴
    5-3.ベストなカートリッジ
  6. それぞれの機器がベストな訳
  7. まとめ

 

1.恋ダンス

1-1.恋ダンスとは

恋ダンスとは、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のエンディングで、主演の新垣結衣が披露していたダンスの通称です。初回のエンディングから「ガッキー(新垣結衣)のダンスが可愛い」と評判になったのですが、同ドラマ出演者による恋ダンスが放送されるや、あっという間に日本中で話題に。また、共演者ばかりでなく、安住紳一郎アナウンサーや、プロフィギュアスケーターの織田信成・羽生結弦なども踊る姿が話題となり、2016年末には社会現象となりました。

1-2.恋

恋ダンスのミュージック「恋」は、星野源の9thシングル『恋』に収録されています。ソウルやダンスの要素を持つポップソングで、概ね音楽評論家からの評価も肯定的。中でも現代社会における新しい価値観として「恋の多様性」を歌っている点が高評価の理由のようです。

作詞作曲は星野源。同ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」にも出演している、シンガーソングライター兼俳優です。埼玉県蕨市生まれ、埼玉県川口市育ちです。

1-3.振り付け

振り付けは、Perfumeやプリキュアシリーズの振付を手掛けるMIKIKO。レディー・ガガのワールドツアーの際には、初音ミクとコラボしてオープニングアクトを務め、2016年のリオ五輪の閉会式では五輪旗引き継ぎの芸術パートも担当。そしてダンスは、そんな演出振付家MIKIKOが率いるダンスカンパニー「ELEVENPLAY」。テレビCMにも多数出演する日本屈指のダンスチームです。

世界レベルの振り付け師によるダンス「恋ダンス」。
そんなハイレベルなパフォーマンスなら、是非ともベストなオーディオで聞いてみたいと思いませんか?

そこで今回の記事なのですが、しかしまずはその前に、「恋ダンス」が使われた「逃げるは恥だが役に立つ」や、出演者情報について少しだけおさらいしておきましょう。

2.逃げるは恥だが役に立つ

2-1.原作

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このドラマの原作は、海野つなみの漫画「逃げるは恥だが役に立つ」(Szégyen a futás, de hasznos.)です。「Kiss」(講談社)にて、2012年22号から2017年2号まで連載されました。略称は「逃げ恥」(にげはじ)。

ちなみに、タイトルの「逃げるは恥だが役に立つ」は、ハンガリーのことわざ「Szégyen a futás, de hasznos.」の和訳です。意味は「恥ずかしい逃げ方だったとしても生き抜くことが大切」。とにかく「何やっても生きろ」という格言です。

2-2.ストーリー

一言で言えば、主人公二人の「契約結婚」をテーマにした社会派ラブコメディです。

「契約結婚」と聞くと、若い世代の中では新しいテーマのように感じる方も多いようですが、日本で初めてそれがテーマとなった小説は、石川達三の「僕たちの失敗」(昭和36年の5月から11月にかけて、読売新聞にて連載)です。

石川達三は第一回芥川賞受賞者で、そんな石川のベストセラーを1974年にNHKがドラマ化。主演は荻島真一と酒井和歌子、主題歌は五輪真弓の「落日のテーマ」でした。

1974年と言えば、「フォーク」から「ニューミュージック」への変わり目。井上陽水、吉田拓郎。当時の中高生はみんな、ラジオの深夜放送に夢中でした。

そして、それからおよそ40年後。
再び「契約結婚」がテーマとなったテレビドラマ「逃げ恥」は、またもや空前の大ヒット。きっとロケ地となった各所が「聖地」となって巡礼する方が現れるのでしょうが、とりあえずテレビドラマ版では横浜市が特別協力していて、横浜を舞台に描かれています。

2-3.登場人物

ヒロインは、森山みくり(演・新垣結衣)。
就職活動で一つも内定がもらえず、大学院へ進学するカタチの就職浪人に。しかし、せっかく大学院へ進学して就職へ再チャレンジするも、またもや全滅。そこで派遣社員という道を選ぶものの、そこでは何と派遣切りに。
そんな娘を見かねた父が、元部下・津崎の家事代行サービスを請け負い、ふとしたことから津崎と契約結婚し、家事全般を請け負う「住み込みの家政婦」になります。

もう一人の主人公は、津崎平匡(演・星野源)。
みくりの父の元部下で、京都大学出身のシステムエンジニア。
当初は乗り気でなかったものの、高熱で苦しんでいた時にみくりの気遣いと優しさに触れ、みくりの提案した「契約結婚」に賛同。みくりの「雇用主」となります。出身は山口県。

2-4.「恋ダンス」「逃げ恥」のまとめ

「恋ダンス」は「逃げるは恥だが役に立つ」のエンディングで、星野源・作詞作曲の「恋」のダンスです。
そして星野源は、新垣結衣とともに主役を務めた俳優兼シンガーソングライター。
その星野源は、埼玉県蕨市生まれです。
大事なことなので繰り返します。星野源は、埼玉県蕨市生まれです。

では、お待たせしました。「恋ダンス」にベストなオーディオについて考察してみましょう。

3.恋ダンスにベストなスピーカー

3-1.ベストなスピーカー

「恋ダンス」にベストなスピーカーは、「ALTEC 620A」です。
620Aのスペックは以下の通りです。

 

ALTEC 620A(1975年発売 / 1台358,500円)
■形式:2ウェイ1スピーカー
■エンクロージュア:バスレフ・フロアー型
■周波数特性:20~22,000Hz
■最大入力:45W(連続プログラム)
■出力音圧レベル:103dB
■クロスオーバー周波数:1.5KHz
■インピーダンス:8Ω
■外形寸法:W660×H1016×D457mm
■重量:62.6kg

3-2.製造会社

「ALTEC 620A」の製造会社はアメリカの「ALTEC」です。
正式名称は「Altec Lansing Technologies, Inc.」(アルテック・ランシング・テクノロジーズ・インク)。創設は1937年。当初の社名はアルテックサービス社でした。

そのアルテックサービス社は、集中排除法の適用により解散したE.R.P.I.(米国ウェスタン・エレクトリック社の業務用音響機器部門子会社)の主要メンバーが創立した会社です。そして、1941年にはランシング・マニュファクチャリング社を買収し、社名をアルテック・ランシング変更。あのJBL創設者ジェームス・B・ランシングを技術担当副社長に迎えます。

ランシング在籍中のアルテックは(ランシングは1946年にアルテックを退社し、JBLを創設します)、数々の名ユニットを開発します。2ウェイ同軸型604、ウーファー515、ドライバー288。そして、それらのユニットを用いた劇場用スピーカー「Voice of the Theatre」(ヴォイス・オブ・ザ・シアター)を発表すると、同システムは瞬く間に当時の映画館の標準スピーカーとなりました。

以後、アルテックは50年代から70年代にかけて数々の音響機器を発表し、業務用音響機器業界で高いシェアを確立します。実際1970年代では、全米のレコーディングスタジオのモニタースピーカーや、映画館の大型スピーカーのほとんどはアルテック製でした。

しかし、1980年代には販売が低迷。まずは主力工場だったアナハイム工場を閉鎖すると、1998年にはオクラホマ工場も閉鎖。そしてTelex corporationに編入され、事実上60年余の歴史に終止符を打ちました。

3-3.スピーカーの特徴

1975年に発売されたアルテック620Aは、同軸複合構造ユニット「604-8G」を採用したモニタースピーカーシステムです。もともとはハイクオリティなプロ用機ですが、ホームユースとしても使えます。エンクロージャーはバスレフ構造。外観は明るいオーク仕上げで、サランネットには彫りの深いブラウンのメッシュグリルが使われています。

アルテックらしい抜けの良さが評判で、今でもその気持ちいい聴き心地に虜になる人は多数います。同軸ユニットとあって定位感がしっかりしており、上質で豊かな音が楽しめます。特に50~60年代のジャズとの相性は抜群らしく、サックスやヴォーカルの艶、スネアの皮の振動など、鳥肌が立つような音感がある一方、決して聴き疲れしないジャズ専用スピーカーと呼ぶ人もいます。

3-4.スピーカーユニット

620Aで使われているユニットは、2ウェイ同軸ユニット「604-8G」です。1975年発表、価格は121,000円(ネットワーク付属)。レコーディング・モニターの先駆となったデュプレックス2ウェイ同軸ユニットです。

604ユニットは601ユニットを改良したもので、601は2ウェイ同軸という合理的な「デュプレックス」(コアキシャル・ユニット)のプロトタイプです。601の誕生は、アルテックが設立された1941年。同社の記念すべき第一号モデルで、タンノイのデュアル・コンセントリック・ユニットの開発にも影響を与えたと言われています。

そしてその三年後、601が改良され、604が誕生します。

601から604への主な改良点は4つ。
・アルニコVマグネットによる磁気回路の採用。
・ウーファーのボイスコイル径が、2インチから3インチへ拡張。
・クロスオーバー周波数(1,500Hz)における高域ドライバーのスロープ特性が12dB/octから18dB/octに変更。
・アッテネーターのコントロール範囲がプラス・マイナス20dBに拡大。
こうした改良を経て604は名機と呼ばれるに至り、1973年には「ビルボード」誌は、レコーディング・スタジオで最も広く使われているユニットとして、604ユニットを紹介しています。

「604-8G」はそんな初代604ユニットから数えて6代目のユニットです。低域用磁気回路を貫通させた中高音用ホーンスロートを設ける同軸複合構造で、専用設計のマルチセラーホーンと音像が軸中心上で一致。また、振動板前後での位相差が最小となるよう設計されており、特に4ch以上の音が重なり合う条件下でも良好な分解能を実現。さらに、今まで通り合金ダイアフラム一体エッジを使いながらも振動マスが軽量化されており、ダイアフラム一体エッジの音の良さを維持しつつ、ワイドレンジ特性や過渡応答特性を改善しています。

4.恋ダンスにベストなプレーヤー(デジタル)

4-1.ベストなプレーヤー(デジタル)

恋ダンスにベストなプレーヤー(デジタル)は、「YAMAHA CD-S300」です。
CD-S300のスペックは以下の通りです。

YAMAHA CD-S300(2009年発売、希望小売価格41,000円)
■再生メディア:音楽用CD、CD-R/RW(MP3、WMA再生可)
■iPod対応機種:iPod classic、iPod nano(第2~6世代)iPod touch(第1~4世代)
■周波数特性:2Hz~20kHz
■高調波歪率:0.003%以下
■ダイナミックレンジ:96dB以上
■SN比:105dB以上(JEITA)
■出力端子:光デジタル1、同軸デジタル1、アナログRCA1
■入力端子:USBポート1
■消費電力:13W
■外形寸法:W435×H86×D260mm
■質量:3.5kg

4-2.プレーヤーの特徴

恋ダンスにベストなプレーヤー(デジタル)「CD-S300」の主な特徴は3つあります。

4-2-1.ピュアオーディオ再生に徹した高音質設計

電源部・デジタル部・オーディオ部の各基板がブロック化されており、相互干渉は最小限に抑制されています。また、レイアウトは細部まで配慮されていて、「オーディオ回路の左右対称化」「音声信号が通過する経路最短化」が設計に織り込み済み。その結果、高い純度のままの音声信号を維持し、正確な音場再現を可能にしています。

さらに、オーディオ用として高評価の192KHz/24bit対応バーブラウン高精度DACの採用。その上、デジタル出力回路の停止とともにディスプレイは消灯し、より高品位なアナログ音声出力を実現するピュアダイレクトモードを装備。こうした高音質設計により、CD-S300は本格的なCD再生専用機としてナチュラルで高純度な音を再現しています。

4-2-2.iPodのデジタル接続にも対応した前面USB端子

本体前面にUSB端子が装備されているため、USBメモリーやUSB携帯音楽プレーヤー(USBマスストレージ)を接続して、手軽にデジタル音楽ファイルを再生することができます。

また、USB端子より入力されるiPodやUSBのオーディオデータは、CD-S300の光/同軸デジタル端子よりPCM出力。デジタル入力搭載のアンプやオーディオシステムへ、デジタル信号のまま転送することができます。

iPodのデジタル接続にも対応しており、iPod付属のUSBケーブルをCD-S300の前面USB端子に接続すれば、iPodの音楽をデジタル信号のまま入力し、CD-S300内蔵D/Aコンバーターにより高音質な音楽鑑賞が可能です。もちろん、iPod再生中はiPodの充電が自動的に始まるほか、CD-S300のリモコンによるiPodの基本操作(再生、一時停止、スキップ+/-、FF/REWなど)も可能です。ただし、ディスプレイ表示に関しては、iPod側は通常表示され、CD-S300側のディスプレイにもiPodの曲情報(曲名・アーティスト名・アルバム名)は表示されますが、日本語表示には対応していません。

4-2-3.アルミフロントパネルを採用した高品位なデザイン

CD-S300のデザインは、YAMAHAの高級CDプレーヤー「CD-S1000」のテイストを継承しています。

CD-S1000は、2008年に発売されたSACDプレーヤです。日本ではあまり話題にはなりませんでしたが、欧州では2008~2009年のEISA AWORD(2-Channel System)を受賞するなど、高い評価を得ています。(EISAは欧州のオーディオ、ホームシアター、ビデオ、カメラなどの雑誌が加入する協会)

シンプルで美しいパネルデザインに、使いやすい操作レイアウト。フロントパネルはシルバーヘアライン仕上げのアルミ製。さらに、YAMAHAの新しいアイデンティティである薄型CDトレイも採用。CD-S300は、見るオーディオとしても大変人気のあるCDプレーヤーです。

5.恋ダンスにベストなプレーヤー(アナログ)

星野源の「恋」にレコード盤はありません。しかし、もしレコード盤があったとしたら……。そんな前提で考察してみました。

5-1.ベストなプレーヤー(アナログ)

「恋ダンス」にベストなアナログプレーヤーは、「DENON DP-59L」です。
DENON DP-59Lのスペックは以下の通りです。

DENON DP-59L(1984年発売、希望小売価格89,800円)
《フォノモーター部》
駆動方式:DENONクォーツ。両方向サーボ式ダイレクトドライブ
回転数:33 1/3rpm&45rpm(電子ブレーキ付)
回転数微調整:±9.9%・0.1%ピッチ(DP-59L)
ワウフラッター:回転系 0.008%W.rms以下 / JIS測定法 0.02%W.rms以下
SN比(DIN-B):82dB以上
電源電圧特性:90~110Vの変動に対して0%
ターンテーブル:アルミダイカスト32.5cm 2.2kg
起動時間(331/3rpm時):1.6秒以内

《トーンアーム部》
形式:スタティックバランス形電子ダンピング機構付トーンアーム パイプ部交換可能
アンチスケーティング :無接触電子式
有効長/オーバーハング:244mm/14mm
針圧調整範囲:1回転1・0~3g(1目盛0.1g)
適合カートリッジ重量 :約3g~14g(ねじ類を含む) / 約11g~25g(シェル等を含む)
交換用ストレート形アームパイプ :PCL-59

《その他》
キャビネット:木製・表面木目調鏡面仕上げ
電源:AC100V 50/60Hz
消費電力:9W
外形寸法(ダストカバーを閉めた状態):W490×H219×410mm
重量:約15kg

5-2.プレーヤーの特徴

1984年発売のDP-59Lは、それまでDENONが培ってきた伝統の技術を継承しつつ、電子制御アームなどの新しい技術を投入した高性能プレーヤーです。DP-59Mとの違いは、レコードが終わるとアームが上り回転が停止する無接触構造のオートリフトアッププレーヤである点だけです。

プレーヤーにとって最も大切なのはモーター部ですが、このモーターにはシンプルな構造の「ハイトルク・AC・サーボモーター」を採用し、直径32.5cmで重量2.2kgの大型ターンテーブルを余裕をもってまわします。

構造がシンプルなので故障が少なく、原理的にトルクムラが少ない滑らかな回転を持つのも特徴です。また、コキングのない低重心設計モーターに、直径10mmの超硬材ステンレススチール削り出しシャフトを使用。さらに、モーターハウジングはオールダイカスト製で、ターンテーブルの水平方向の微振動をも解消。重量級のターンテーブルを下部からがっちり支える構造で、シャフトの振れが少ないどっしりした回転を実現しています。

スピード検出には1000発の磁気記録検出方式を採用。1秒間に555.55回(33・1/3回転時)もチェックする高精度なスピード検出を行い,水晶発振による位相制御で回転速度の小刻みなバラツキを抑制、回転偏差0.002%という回転精度を実現しています。

また、DP-59Lはピッチコントロールが装備されており,液晶表示カウンターの表示を見ながら±9.9%のスピード可変が0.1%刻みで可能です。

アームは「Dynamic Servo Tracer(ダイナミック・サーボ・トレーサー)」を搭載し、レコードにひそむソリや偏芯などの低域共振を排除、あくまでピュアーな音質再生を実現しています。また、高級OFC(無酸素銅線)を11本より合せ、内部抵抗を減少、重厚な低域とクリアな高域再生を獲得しています。

5-3.ベストなカートリッジ
恋ダンスにベストなカートリッジは、モノラル盤なら「DENON DL-102」、ステレオ盤なら「DENON DL-103」です。
DL-102は103の前身で、放送局用モノラル専用です。MM端子に直結できる高出力モノラル専用MCです。

DL-102の主な仕様
■出力電圧:3mV
■再生周波数:50Hz~10kHz
■インピーダンス:240Ω
■適合負荷:1kΩ以上
■針先:17ミクロンダイヤ丸針
■針圧:3±1g
■自重:13g
■針交換価格:17,600円(税抜)

DL-103は50年もの間、性能・仕様を変えずに生産され続けているカートリッジです。
現在も放送局など第一線で活躍する、信頼のMCです。

DL-103の主な仕様
■出力電圧:0.3mV
■再生周波数:20Hz~45kHz
■インピーダンス:40Ω
■針先:16.5ミクロン丸針
■針圧:2.5±0.3g
■コンプライアンス:5×10-6cm/dyne
■自重:8.5g
■針交換価格:22,800円(税抜)

6.それぞれの機器がベストな訳

恋ダンスにベストなオーディは以下の通りです。

スピーカーは「ALTEC 620A」
CDプレーヤーは「YAMAHA CD-S300」
レコードプレーヤーは「DP-59L」(カートリッジはモノラル盤なら「DENON DL-102」、ステレオ盤なら「DENON DL-103」)

では、なぜ「恋ダンス」にはこれらのオーディオがベストなのでしょう。
答えは星野源に関係があります。
実は、星野源の両親は埼玉県蕨市でジャズ喫茶をやっていて、そこで鳴らしているのが上記オーディオセットなのです。

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もともとは、源の祖父が川口市内で八百屋を営んでおり、一時は源の父も後を継いで八百屋を経営していました。しかし、祖父が亡くなると廃業。そして10年ほど前に、自宅1階にジャズ喫茶をオープンさせます。源の父はジャズ・ピアニストを、母はジャズ・シンガーを目指していたこともあって、ジャズは両親の共通の趣味でした。

お店の名前は「signal」。源の父が好きなレコードのレーベルが由来です。

しかし、このジャズ喫茶「signal」は、2016年10月22日に閉店しています。原因は、星野源ファンの聖地巡礼でした。2015年の紅白歌合戦に出場した頃から聖地巡礼は始まり、「逃げ恥」が始まって2週間で、お店は完全に「ジャズ」を失ったようです。ジャズに全く興味のない若い女性が殺到し、なごみを売りにしていた同店内を歩き回って、他の人の迷惑も考えずに写真を撮りまくったようです。

10月22日を持ちまして閉店致しました
長らくのご愛顧ありがとうございました
signal店主

ドアにそんな張り紙が張り出され、オーディオファンに惜しまれつつ閉店に至りました。

星野源の聖地巡礼者から「逃げるは恥」だったかは私にはわかりかねますが、閉店は少なからず、源の両親の老後の生活に「役に立つ」行動だったことは間違いないでしょう。

7.まとめ

星野源の音楽センスは、ジャズ・ピアニストを目指した父と、ジャズ・シンガーを目指した母から受け継いだものでしょう。だから「恋ダンス」には、二人が営んでいたジャズ喫茶のオーディオがベストなんです。

スピーカーは「ALTEC 620A」
CDプレーヤーは「YAMAHA CD-S300」
レコードプレーヤーは「DP-59L」(カートリッジはモノラル盤なら「DENON DL-102」、ステレオ盤なら「DENON DL-103」)

ドラマも終わり、楽曲の利用には制限がかかってしまいましたが、個人で楽しむ範囲でなら自由です。
ぜひ上記セットで「恋」を鳴らし、キレキレな「恋ダンス」を踊りましょう。

あなたとオーディオの絆の強さが、「夫婦を超えていけ」と願いつつ。