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NAKAMICHI

ナカミチの歴史と特徴

海外での評価は高く、米国では人気ブランド調査で第三位にランクインしたこともある「ナカミチ」。設立は1958年。東京都豊島区で、中道悦郎により設立された「中道研究所」がその始まりです。

「ナカミチ」ブランドでの製品は、磁気ヘッドの開発に始まります。創業者が旧海軍技術将校で音好きであったことが一段と高じて、テープレコーダーの開発に成功します。「フィデラ」という名の、オープンリール型デッキです。
一方で、ナカミチは海外向けOEM製品も手がけていました。供給品はテープメカニズムや磁気ヘッド。供給先はフィッシャーやハーマンカードンでした。

その後、二代目の中道仁郎が世界初の3ヘッド方式カセットデッキ「#1000」を自らの手で開発。後に、超高性能カセットデッキとしてカセットの王座に君臨した1000シリーズの一号機です。
続いて同じ年に、手動アジマス調整機構付きの、1000とはデザインを一新してヨーロッパ調にした「700」、1974年にポータブル型「550」、1975年に傾斜型のミキサーアンプ調2ヘッド型「600」が製品化されます。そして、アメリカ市場でも高級カセットデッキが認められるようになり、また国内でもその優れた性能と音質により、カセットデッキはハイファイ機器として定着していきます。

1970年代中頃からアンプ関係も製品群に加わります。2ヘッド型の「580」、105W+105Wのレシーバー「730」。1979年にはハーフスピードを加えた「680」。そして、高級カセットデッキの頂点を極めた「1000II」の改良型「1000ZXL」をトップモデルに、次いで700ZXLがラインナップに追加。1982年には再生ヘッド自動アジマス調整、再生オートリバース型の「DRAGON」が登場します。
このDRAGONは「DRAGON-CD」と「DRAGON-DAC」として、1995年、CD全盛期の時代にはその名が復活します。

かつては東京証券取引所第2部に上場していた中堅メーカー「ナカミチ」。しかし、1997年には香港のザ・グランデ・ホールディングズ・リミテッドの傘下となるも経営状況は改善せず、2002年に倒産します。

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